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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第7章 エルフの村
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第8話 五集落奪還の所感

「お疲れ様、色々頑張ったのう。」


慣れ親しんだおじいさんの声が聞こえてきた。


見渡すと白と黒の世界だ。


なんか随分久しぶりに来たような気もする。



「あれだけの数のゴブリンとオーガを殲滅するなんてね。」


数日振りに見る先生の姿は、ドキドキするな。


ボディラインの分かるピタッとした服・・・毎日見て慣れておいた方が良いわ。


「なんか変なこと考えてない?」


「変なことは考えていません。」


健全な生理的反応です!


全く変なことはありません!



そんなことはさておき・・・


「闇の障壁で拠点の石壁を突き抜けるの、良かったですかね。」


「ええ、大丈夫よ。今まで使っていたゲートを広げたようなものだから。」



ふとおじいさんのことが気になって見ると、おじいさんが目を光らせているのが分かった。


「何よ。」


「別に・・・」


おじいさん、今にもふてくされそうな気配出してるなぁ。


「こんなことで☆あげる訳ないでしょ!ただ広げただけじゃない!」


「そうですよ、おじいさん、考えすぎですよ」


「がはは、すまん、すまん。」



「それはそれとして、ここ数日、ここに来れなかった理由って分かります?」


「そりゃあ、儂らが、敢えて会わないでおこうと思ったからじゃ。」


「敢えて?」


「そうよ。」


「お前さんの覚悟を、儂らも黙って最後まで見ようと思ってな。」


「で、どうでした?」


「まぁ、一応、及第点じゃな。」


「そうね。もっとやってしまっても良かったわ。」


先生の笑顔が怖いのは気のせいでしょうか・・・。


「拠点ごと吹っ飛ばすとか?」


「そうよ。別に、エルフが隙を見せたのも落ち度よ。」


「落ち度・・・。」


「もちろん、落ち度があるからって漬け込むことが良い事だとは思わないけど。」


「まぁまぁ。」


「それに何?あのおふざけ連隊!ゴブリンとオーガと同じくらい愚かだったじゃない。」


おじいさんが、止めようにも、先生は止まらなかった。



「連隊長を生かして帰したのは良かったわ。王都側にもチャンスが残ったし、それにあの連隊長がどう対応するのか、見物だわ。」


「もういい加減にせんか。」


「ふん!」


「とにかくじゃ、グラーシュに日頃自分で考えろって姿勢で居るお前さんが、自分なりに考えて行動したのは良いと思うぞ。」


「そうね・・・その調子でいいと思うわ。もうちょっと過激でも全く問題無いけど。」


「ははは、分かりました。少しずつ調整してこの世界に合わせていきます。」



「それで、別件なんですけど、おじいさん、教えてもらいたいことが有ります!」


「なんじゃ、なんじゃ?」


おじいさんの目が爛々としてる。


ご期待のとおりですよ。


「グラーシュに挙げている指環、グラーシュの意志に応じて自動で発動するようにできませんかね?」


「儂がいつも見てるから、そんなことせんでも。」


「クソジジイ!いい加減にしなさい!それ、冗談でも、気持ち悪いわよ!」


「すまん。」


「そのおじいさんの負担の軽減のために、細工を施したいんですけど。」


「いや、じゃから、負担になるほどグラーシュを見てないから。」


「大丈夫、分かってますよ。」


「何を分かっとるんじゃ」


「グラーシュを見るのは負担じゃないって事でしょ?」


「違うわい!」


「冗談はさておき、できますかね?」


「できるよ。」


「念じるだけ?」


「そうじゃ。」


ホント、こわいくらい便利だよな~。


「これが出来たら?」


「もちろん【白き理】☆8じゃ!」



ん?・・・待てよ。


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