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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第6章 特別掃討奪還連隊参加(後編)
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第12話 3つ目の攻略対象

最終目標拠点の南側300m地点に到着した。


「さて、これからいつも通りの狙撃を始めます。念のため拠点からの出撃に警戒してね。」


「任せといて!」


アルディとエレナは俺の射線を邪魔しないで、拠点からの出撃の見える場所に移動した。



今日は北の2拠点を落したいって考えているから、ゆっくりしている暇はない。


すぐに構えて、ひたすら射撃を行った。


200くらい射殺したところで拠点内は大混乱。


ここを離れることも有るから、さらに追加。


いつもよりも多めに射殺をした。



「良し!移動を始めるよ。予定通り、アルディはここで待機ね。もし、出てこなかったら、たまに突いて、注意を南に向けさせておいてね。」


「御意。」


「ねぇ。アルディ1人でいいの?」


「相手は、ゴブリンとオーガだよ、余裕でしょ。」


「でも、集落の中じゃないし。」


「その方が機動力を活かせるから大丈夫だよ。」


「ふーん。」


俺はアルディの戦いっぷりを見ているけど、ケイコは攻略後に乗り込んでいるから、よくわからないんだろうな。



・・・


・・・・・


次の攻略対象である北から2番目の集落が見えてきた。


いつも通りの流れで、離れた地点から狙撃を繰り返し、拠点内を大混乱に陥れた。



違うのは、ここからだ。


アルデイはいない。


先行するのはエレナのみ。


だから、躊躇してる場合じゃない。


エレナの突入した場所からでは挟撃にならない。


エレナの突入場所の反対側までラムーを走らせる。


「ちょっと待って!ちょっと待ってー!」


ケイコが後ろで大声を上げた。


「なんだよ。」


「何をするつもり?」


「何って、エレナの真似。」


「ま、真似?」


多分俺も闇の粒子を展開して球状に覆われれば、同じような突入ができるはず。


でも、試してないから、俺流にアレンジした。


目標の石壁に向かって一気に加速する。



「ギャーーーーーーッ!無理―っ!無理―っ!!」


後ろでケイコの絶叫が聞こえるが、気にしない!



進行方向に、闇の粒子で大きな積層構造の盾をイメージした。


その瞬間に具現化された。


グラーシュの指輪の特訓を見ていたから、イメージは容易だった。


材料を光の粒子から闇の粒子にしただけ。


これで、触れるものをみんな吸収するはず!



「突撃ぃぃぃ!」


「ひーーーーっ!」



・・・


俺とケイコも突入に成功した。


気が付いたゴブリンとオーガが、雄叫びを上げながら接近してきている。


「おい!しっかりしろ!来るぞ!」


放心状態のケイコを起こした。


起きたんだが、ガクガク震えていて、とても魔法を使えるような状況じゃない。


これは、石壁に衝突するイメージが抜け切れてないのか、それとも昨日の凄惨な出来事がフラッシュバックしてるのかな。


仕方ない。


俺だけでやるか。


左手にハンドガンを持ち、散弾仕様で、手当たり次第にぶっ放した。


弾丸があたり損ねて近づいてくるゴブリンやオーガは、右手のダガーの刃渡りを伸縮させながら、切り倒した。



突入直後の敵襲が落ち着いたころ、ケイコが我に返った。


「頼むよ。ちゃんと起きて、自分の身は自分で守ってな。」


「うん・・・。」


気の無い返事が返ってきた。


まったく・・・。


「落馬だけはしないでね。」


「うん。」



視線を右奥に向けると、遠くにエレナの姿が見えた。


アルディの居ない分、エレナが奮闘しているのだが、エレナの見た目はビキニアーマーの女性だが、所謂アマゾネスとは異なる。


そんなエレナが、混乱して右往左往しているゴブリンやオーガの集団を見つけては飛込む。


振り回すハルバードは、何の音もたてず、一振りごとに、ゴブリンとオーガを両断していく。


エレナは雄叫びも上げずに、黙々と切り進んでいる。



「あれ、見える?」


「うん、エレナ・・・凄いね。」


「エレナだけじゃないでしょ?」


「そうだね・・・ルランも凄い。」


あれ、やけに素直だな。


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