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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第6章 特別掃討奪還連隊参加(後編)
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第10話 同じような仕事は同じように

ケイコが案内してくれた集落に、無事に救出した女性たちを保護してもらうことができた。


「凄いな、ケイコ。本当に助かったよ。」


「これで、特待生・・・いけるかな。」


そうだった。この子の目的は特待生になるための実績作りだった。



「もう帰る?・・・特待生になれそうな実績できた?」


「・・・」


「多分もう1か所、一番北の集落でも同様に女性を救出することになるかもしれない。」


「・・・」


「ケイコにはもう一回、エルフの集落に保護の交渉をしてもらえると助かるんだけどな~。」


「分かった。・・・最後まで付き合う。」


「ありがとうね。」


「で、村長は、さっきの集落にすぐに向かうって?」


「うん。隣の集落からゴブリンとオーガがまた入ってくるかもしれないから、急いで行くって。」


「え?ケイコ、俺たちのこの後の事、話さなかったの?」


「話したよ。」


「おかしいなぁ、なんでだろう。」


「そうなの。おかしいの。」



「ん?・・・なんて言ったの?」


「ルランの言ってた通り、ちゃんと話したよ。残り4集落を偵察に回るって。」


「・・・」


それは、話の流れがあって初めて分かる言い回しであって・・・。


はぁ、いまさら何を言っても仕方ない。


とにかく、次行くかぁ。


「どうしたの?」


「なんでもない・・・次行ってみよー!」


「おー!」


予想外の対応で時間を使ってしまった。


挽回すべく速やかに南から2番目の集落へ移動した。



3km手前の地点に着いた時には深夜だった。


まずは偵察。


良く晴れた月夜で、明るい。


運も大切だね。


しかし、偵察は昼夜で効果は変わらないことが分かった。


“光の”粒子だからなのか?


万能にもほどがあるぞ。


まだまだ全然自分のスキルが理解できていないことに、こんな時に気づかされるなんて。


ともあれ、当初の見込み通り、ここには保護対象者はいない。


手間が掛かるけど、保護対象者が居た方が、ただただゴブリンとオーガを虐殺・・・じゃない、掃討するよりも、心が救われるんだけど・・・。


でもまぁ、居ないなら居ないで、気を遣わずに、徹することができるから、どっちもどっちか・・・。



1つ目の拠点と同様に、300m程度離れたところから、俺がひたすら狙撃して見える範囲で射殺しまくった。


その間に、エレナとアルディが距離を詰めて、拠点内が大混乱になったら、俺の突撃合図に合わせて2人が奇襲・・・。


完璧だ。


同じような仕事は2回目以降、手慣れて来るから早く終わるから、どんな仕事も大変なのは1回目ってね。



「次は、最北の拠点だー!」


いケイコのテンションが凄い上がって来ている。


要領が分かって、心配も払拭されたからか?


それとも、深夜テンションか?


「いや、ここから直接、最北の拠点には行かないよ。」


「えー、なんでよー!まさかここで一休みするつもり!?」


「そう!今日はここまで。」



そのまま北の端の集落まで走ればいいというわけではない。


そんなことをしたら、村長の懸念している通り、隣から押し寄せてくる可能性がある。


「今夜は、真ん中の集落の3km離れたところまで移動するよ。」


「って事は、真ん中の集落やるの?」


「半分正解!」


「え?」


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