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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第6章 特別掃討奪還連隊参加(後編)
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第5話 チャンスは突然やってくる

「加護に値すると良心から判断しているエルフと、一緒に祠をお参りするだけです。」


「なるほど・・・。確かに私は大したこと無さそうですが、私の考えている女の子は、エルフを助けるところから始めないといけないわけですね。」


「その方に関してはそうなりますね。」



「ちょっと確認なんですけど、マイール山を守るエルフの当面の災厄は、今回のゴブリンとオーガの襲来と考えていいですよね?」


「はい。」


「次のエルフ側からの掃討奪還作戦はいつになりそうですか?」


「今回の作戦は失敗に終わり、被害も多いですから、再編するのに時間がかかりそうです。」


王都側はほぼ全滅・・・。


だから、撤退したリーチ伯爵とその取り巻きが、どのくらい動くかによるなぁ。


特に、今回は“南の英傑”を利用しての手配で、士気の低い連中が集まり、しかもほぼ全滅・・・


再編がスムーズに進むイメージなんて、とてもできない。


でも、話の感じでは、エルフ側からだけでは掃討は難しそうだ。


いっそ、ゴブリンとオーガ、落とされてしまった集落を、丸呑みして全部素材にするか?


吸収した物は、闇の粒子とエネルギーにしてしまえば楽なんだけど・・・。


でも、掃討だけじゃなくて、“奪還”って言ってるんだから、次は攻め落とされないように徹底的にブラッシュアップして防衛拠点として利用するんだろうなぁ。


そうだ!


「私と、そこにいるアルディとエレナの3人で、奪われてしまった集落を1つずつ、掃討と奪還していきましょうか?エルフの方に同伴して貰って・・・。」


「それなら私行く!!」


うわっ、ビックリした~。


急にケイトが声を張り上げて、参加表明をしてきた。


“チャンス再来”って思ったな?


さっき、俺がケイトに助言している手前、「これはチャンスじゃない!」なんて言えない。


ケイトは、抜け目無いし、逞しいなぁ。


一方で、おばあさんは、呆気にとられている。


そりゃそうだ。


せっかく無事に孫娘が返ってきたというのに、その日のうちに、もう一度張り切って戦場に行くって言ってるんだから。


「わ・・・私みたいな只の婆さんが、そんな大変な提案、受け取れません。村長に話をしてみてください。」


「わかりました。」


ちらっとケイコを見た。


「私が掛け合うから付いて来て!」


行動力抜群だな。


まだ質問があっても、蹴っ飛ばされて、村長のところに引っ張って連れていかれそうな勢いだ。


運よく聞きたいと思っていたことは、一通り聞けたからいいけど。


追加で、何か知りたいことが思い付いたら、道中でケイコに教えてもらおう。


「りょーかい。」


ガッ!


俺の返事を聞くなり稽古が俺の腕を掴んだ。


「ケイコや、ちょっと、待ちなさい。」


ケイコは、おばあさんの制止を聞く耳持たず、グイグイ引っ張る。


「ちょ、マジ?今から?」


・・・


ケイコにされるがまま、家を出て、集落の一番奥の村長の家の前に到着した。


アルディとエレナは少し離れたところで待機させた。


俺が村長だったら、いきなり大人数で来られたら、流石にビックリするもん。



しかし、ケイコはお構いなしだった。


「村長居るー?」


ケイコは返事を待たずにズカズカと入っていく。


おいおい、実家じゃないんだろ?


俺はさすがに気が引けて、玄関で待っていた。



奥の方で騒がしいが、俺には関係ない。


ケイコが勝手にやっていることだ。


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