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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第5章 特別掃討奪還連隊参加(前編)
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第17話 突然の集合

さきほどまで夕飯に使っていた場所に再集合した。


「リーチ伯爵より、お話がある!静粛に聞くように!」


口上を述べた男と入れ違いで、リーチ伯爵が部隊の前に出た。


「これより、行軍を再開する!速やかに準備に取り掛かれ!準備が整い次第出発する!以上、解散!」


その一言で、辺り一帯、騒然とした。


そりゃそうだ、これから寝れるって思った矢先に、行軍って・・・。


今夜は徹夜か。


まぁ、俺は、手綱をアルディに任せて、エラムの背で寝ますけど。


従者の居ない参加者にとっては、地獄だな。



特に、この徹夜の行軍は遅れを取り戻すためだから、そのまま3日目に予定している行軍になるだろう。


もしかすると、そのまま布陣作業にも入るかもしれない。



アホな計画を立てて行動に移ると、実践段階で修正を余儀なくされる・・・。


その修正も場当たり的だと、不十分な修正になってしまう・・・。


すると、計画の別のところにほころびが生じて、それのためにまた修正して・・・って気が付くとグッダグダ・・・。


ホントにさぁ・・・こういうの会社員時代だけで、もうお腹いっぱいなのに。


なんで異世界に転生してまで、こんなことに巻き込まれているんだよ。


もしかして、シーデリアも、平和ボケで、かなり腐ってるんじゃないか?


・・・


・・・・・


・・・・・・・


ただ、ひたすら行軍をした。


気が付くと3日目の正午だ。


なんとか当初の予定通りに目標地点に到着し、日程的には修正できたようだ。



ただし、部隊の士気は低い。


理由は簡単だ。


シンプルに、部隊員がみんな疲労に襲われているからだ。



そこに、追い打ちをかけるように、リーチ伯爵から指示が下りてきている。


“目標地点到着次第速やかに布陣を済ませて、斥候を出す”との指示だ。


しかも、その斥候に選ばれているのは、一部の人間ではない。


負担をできるだけ分けるためにと、リーチ伯爵の有難い配慮により、半数以上が斥候に選出されている。


人には得手不得手があるでしょうよ・・・。


その斥候に選ばれた半数以上の者により、愚痴が愚痴を呼び、その結果として、士気の低下が著しい。



この仕事は、当初の予定では楽勝だったのかもしれない。


でも、どんな仕事も取り組み方次第では地獄になる。


何をやってるんだか・・・。


・・・


・・・・・


3日目の夕食は、目標地点到着のタイミングで行われた。


そのまま布陣作業や斥候に出せるような雰囲気ではなかったからだ。


英気を養うためにとリーチ伯爵が急遽、夕飯を先行させたのだが・・・。


お通夜のようだった。


嵐のような夕食タイムだったことが嘘だったような静かな夕食だった。


給仕係としては、楽な給仕で助かったのだが・・・。



当然、給仕係もお仕事が続いた。


夕食の片付けを済ませると、速やかに戦闘の後方支援準備に取り掛かった。


・・・


・・・・・


結局、布陣と後方支援準備が整ったのは、深夜だった。


出ていた斥候も、1人、また1人と返ってきた。


その度に騒がしくなるリーチ伯爵の設営した作戦本部・・・。


最後の斥候が帰って来たのは深夜だった。


にも拘らず、作戦本部は騒然としていた。



何かあったのか?


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