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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第5章 特別掃討奪還連隊参加(前編)
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第12話 見落としたカムフラージュ

「グラーシュじゃ!いきなり光の盾が出て来て守られても、訳わからんじゃろ!」


「あ・・・そうか。」


「ま、その辺は、お前さんに任せるわ。」


「はい・・・。」



あ!


「因みに、なんですけど・・・」


「なんじゃ?」


「グラーシュは格闘術を使います。」


「そうじゃな。」


「見た事が無いので、どんな戦い方をするか分からないんですけど・・・得意なのは蹴りだそうです。」


「確かそんなことを言っとったな・・・。」


「でも、馬に乗っているときは、足は鐙に掛けているから使えませんよね」


「そうなるなぁ・・・何が言いたいんじゃ?」


「その光の障壁で、ぶん殴れますか?」


「えぐいわね。壊れない盾でぶん殴るのって。」


「ははは、できるかなって?」


「できるよ。」


できるんかい。


出来そうだとは思ったけど。


「そしたら、おじいさん、攻撃の時もフォローお願いします。」


「任せとけ!」


「これが出来たら?」


「【白き理】☆8じゃ!」



今夜は、おじいさんが主役の日だな。


さて、グラーシュにはどんな話をしようかな・・・


装備品をプレゼントにしよう。


格闘技と家事で邪魔にならない装備品・・・



指輪?


でもさ、俺は指輪をプレゼントすると、気にしちゃうタイプなんだよね。


若い時に女の子に言われるがまま指輪を買ってあげた事がある。


指輪をプレゼントすると、会う度に、気になって見ちゃうのよ。


「付けているかな?」って。


酷い時にはその指輪で、手玉に取られたことも有る。


「つけてあげない!」だの、「返す!」だの、「返したの頂戴よ!」だの・・・。


その度に、若かりし俺は動揺していた。


もう35のおっさんだから、そういう歳じゃないはずなんだけどさ・・・。




じゃあ、ネックレス?


それだと服の下に入って装備しているか、パッと見でわからない。


装備していないのに、発動したら、話がちぐはぐになってしまう。


物凄いゴツイペンダントで装備の上にってなると、格闘術の最中に邪魔になりそうだし・・・。




腕輪?バングル?


ティアラ?リボン?


イヤリング?ピアス?


タトゥ?


アンクレット?


・・・


ダメだ。


結局のところ、本人が違和感なく常に身に付けてくれる物でなくてはならない。


それか、報酬受け取りまでの期間くらいは付けている事が我慢できる物だ。



「アイデアが思い浮かばないようね。」


「はい。」


「考え込んでも仕方ないわよ。」


「・・・」


「今はゴブリンとオーガの掃討に向かっている最中よ。ブランド店の立ち並ぶ市街地なら、これだ!っていう物が見つかるかもしれないけど。」


「・・・」


「考えを切り替えて、本人と話してみて、それからもう一度考えて見たら?まだ危険性はそこまで高くないんだし。」


「そうですね。」


「そうと決まれば、早く起きなさい!」


「はい。」


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