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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第5章 特別掃討奪還連隊参加(前編)
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第11話 謎の説教

「またか!どうなっとるんじゃ、おまえさんは!」


おじいさんのツッコミで、気が付いた。


いつもの白と黒の空間で、腕を組んだお爺さんが目の前に立っていた。


「あ、いや、そういう訳じゃなくて!」


「どーゆー訳じゃ!」


「・・・」


「エレナの召喚なんてサイコーじゃったのに・・・サイコーの一日になるはずじゃったのに!」


俺は、いったい、なんで怒られているんだ?


「ともかく闇の粒子で召喚成功したから、【黒き理】☆8ね。おめでとう。」


「ありがとうございます。」


「でも、もっと集中しなさい。たまたま、この程度で済んだけど、取り扱い注意よ!」


「はい・・・。」


「まぁ、煩悩は否定できん、あるもんなんじゃ。大切なの事は、有るを理解し、向き合い、己の心を自分で上手に扱うことじゃ!」


「・・・」


おじいさんは、ドヤ顔をしている。


良い事を言ったつもりなのだろう。


今日のド頭の発言は、出来ていない人のそれだったような気もするが・・・。


先生は、小さくため息をついているし。




「ちょっと話を変えてもいいですか?」


「いいわよ。」


「もしかすると、ご存じかもしれませんが、グラーシュの護衛が必要になりました。」


「そうね。」


「どちらの粒子でも構いませんので、防御用の“バリア”というか“障壁”できませんか。」


・・・


「え?何か変な事言いました?」


「マヌケが発動したな。」


「そうね。」


「え?」


「闇の粒子で吸収するときと、あなたが普段ものを取り出しているときの・・・」


「あー!!」


「今頃気が付いたの?」


「攻撃の来る方にゲート開けばいいでしょ。なんでも丸呑みよ。」


「そっか・・・。取り出せるのは俺だけなんだし・・・。」


「そうよ。でも・・・」


「生き物禁止でしたよね」


「そう、飛びかかってくるおバカさんには使って欲しくないわ。」


闇の粒子でバリアは、使用条件が限定的か。


そうなると・・・。


おじいさんをチラッと見た。


ドヤ顔から、満面の笑みに変わっている。


「光の粒子で出来ます?」


「当然じゃ!」


またドヤ顔に戻っている。


「ありがとうございます。」



「早速ですけど、どこから攻撃が来るか分からないので、範囲指定して、グラーシュを丸ごと包む、“球”みたいなバリアできますか?」


「できる!けどダメじゃ!」


「ダメ!」


「お前さんに早い!」


「早い?」


「お前さんの理解が追い付いとらん!まずは、弧を描いた大きな障壁からじゃ!」


「分かりました・・・。」


「よろしい!」


「で、いつも通り、念じるだけでいいですか?」


「そうじゃ。」


「強度とか、使用上の注意点あります?」


「強度は最強じゃ、だから、いつも通り注意点は“カムフラージュ”じゃ!」


「強度最強をカムフラージュって・・・」


「簡単な事じゃ。積層構造にして、相手の攻撃の威力によって、適当に当たった面の何枚かを砕けるように演出すればええ。」


「・・・」


「要するに、最後の一枚が割れなければいいんじゃ!」


「そうですね・・・。」


「割られた先から修復して積層構造が元に戻るように演出すれば、サイコーじゃな。」


やばいな。


「後は、どこから攻撃が来ても大丈夫なようにする必要がありますね。」


「それは大丈夫じゃ。」


「え?」


「だって儂、だいたい、グラーシュを見てるもん。」



・・・


「そ・・・そんなことしてるんですか?」


「変態ね。」



「冗談じゃ、冗談!」


「頭の痛くなるような冗談、勘弁してください!」


「ともかくじゃ、報酬受け取りまでは儂がみてるから、安心せい!」


「ありがとうございます・・・。」


なんか腑に落ちないけど、まぁ、良いか。


「マヌケ!まだカムフラージュしなきゃじゃろ!」


「え?」


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