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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第5章 特別掃討奪還連隊参加(前編)
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第7話 所属部隊

手続きを終えたグラーシュが帰ってきた。


「あれ、何かな?」


広場中央を見ながら、グラーシュに聞いた。


「今聞いて来た話では、今回の隊を指揮する貴族の方々だそうです。」


「貴族か・・。今回の仕事は王都からの仕事だったもんね。無理もないか。」


どうせ、これをチャンスに名声を得ようと考えて出てきたんだろうな~。


“実力が無いのに御神輿に乗りたがる”ってやつか、勘弁してほしいわ。


「子爵17人、伯爵3人だそうです。私たちは、連隊長リカルド・リーチ伯爵の“第1部隊”の末席です。」


「リーチ伯。どんな人なんだろう。」


「あまり期待しないほうが・・・。」


「グラーシュ、知ってる人?」


「リカルド・リーチ伯爵という名前は今日初めて聞きました。」


「何で、期待できないの?」


「説明を受けに行ったとき、集団で職員から説明を聞いていたんですけど・・・。」


「うん。」


「リカルド・リーチ伯爵の名前を聞いた一人が、深いため息とともに、“ボンクラが・・・”って、ボヤいてましたから。」


「それは・・・でも、予め聞けて良かったよ。ごめん、話の腰を折っちゃって。」


「はい。説明を続けますね。伯爵3名は、1名につき200人、子爵17名は、1名につき100人を従えて作戦に当たるようです。」


「という事は、部隊は約2,300人か。」



「奪還対象は5つの集落です。どの集落にもおよそ200匹のゴブリンと10匹のオーガが居るだろうという事です。」


「ほう・・・」


「私たちの攻略先は、真ん中で一番麓側の集落になります。他の攻略対象は、もう少し山に入ったところになります。」


「うん・・・」


「それから、よくわからないですけど、私たちの攻略開始は一番遅くなるみたいです。」


「それはたぶん、うちらが攻める場所が一番手前とか、一番の難所とかで、最初に始めると、他の4つが警戒してしまうからじゃないかな。」


「そういうことですか。だから、私たちの出発は最後なんですね。」


「多分だけどね。できることなら、5か所同時に奇襲したいんじゃないかな。」


「あと、エルフ側の参戦もあるようです。」


「え?エルフ?」


「はい、マイール山にはエルフが住んでいます。今回のゴブリン・オーガの討伐及び集落の奪還の依頼は、エルフからの救援で話が始まったみたいで。」


「山の上からエルフ、下から特別掃討奪還連隊で挟撃か。」




「で、俺らの分担は?」


「・・・」


「どうしたの?」


「給仕です・・・。」


これは傑作だ。


まぁ、初めての参戦だから、そのくらいが丁度良いか。


「でも、安心してください。」


「え?」


「他にも給仕担当は居ますから。」


「りょーかい。」


可愛いフォローありがとね。



だんだんと出発が始まり、広場から人が減り始めた。


「目的地までの距離は?」


「大体100kmです。」


「3日は移動に使うんだろうね。1日で攻略が済んでも、また帰り道で3日使う。食料は?」


「支給されます。それに、もし支給されなくても先日の買い出しで10日分くらいは買い込みました。」


そうだったんだ。


食料はグラーシュに任せているから、買い出しの際にグラーシュに渡されるがまま、何も考えず受け取ってゲートにしまっていたけど・・・。


そんなに持っていたなんて。


森林公園で食料切れと直面した直後の買い出しだったから、買いまくってたのかな。


おかげで助かったけど。




「第1部隊!出発!」


いよいよ移動開始か。


どうなる事やら。


末席だから、気楽についていきますかね~。


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