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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第5章 特別掃討奪還連隊参加(前編)
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第1話 参加は決めたものの

民宿に到着した。


アルディは馬の世話に行き、グラーシュは夕飯の準備に取り掛かってくれた。



いよいよ明日、転生して初めての魔物退治に本格的に参加・・・。


なんだけど、如何せん、ピンと来ていない。


もしかすると、実際に戦闘が始まるとスイッチが入る物なのかもしれないな。


そういう態度がいけないって、おじいさんと先生に言われたような気がするけど・・・。



“南の英傑”で聞いた感じでは、自分たちで自由に討伐していいわけじゃなさそうだから、どうしても他力本願でスイッチが入りそうなんだよね。


実績も無い俺たちは、水汲みとか、野営準備とかやらされそうな気もするし。


何をやらされるか分からないと思うと、今更ながら、なんだか不安で緊張してきた。


グラーシュには悪いけど、夕飯は緊張のあまり味が分からなかった。


緊張しても仕方ないって言い聞かせても、緊張するものは緊張する。


初めてのことなら、尚の事だ。


緊張しないようにとするよりも、緊張する自分と上手に付き合うしかないって感じかな。



せっかくグラーシュと同じ部屋だというのに、イレギュラーな仕事が飛び込んでしまったせいで、なんだかね。


グラーシュも察してくれたようで、程よい距離感を取ってくれている。


ありがとう。


「ごめん。先に寝るね。」


「いえ、ゆっくりお休みください。」


「ありがとう。」



・・・


・・・・・


「グラーシュはイイ子じゃな~。」


白と黒の世界に降り立った直後にいきなり話しかけるのは、ビックリするから勘弁してほしいな。


しっかし、おじいさんは、グラーシュの事が本当にお気に入りだなぁ。


気持ちは分からないでもないけど・・・。


「あ、【白き理】☆7じゃな・」


ははは、俺のスキルは“次いで”ですか・・・。


「黒き理も☆7ね。おめでとう。」


「ありがとうございます・・・。」


「なんじゃ、浮かないのう。」



大切なのは、気持ちの切り替え!


目の前のチャンスを逃すことになるぞ、俺!


「なんでもないです。そんなことより、凄い便利ですね。」


「当然じゃ。」


「そうね、当然よ。」


そうですね、当然ですよね。



「そんなことより、まだ覚悟ができてないみたいじゃな。」


「そうね、他力本願な覚悟は使い物にならないわよ。」


「ははは、手厳しいですね。ちゃんと調整しますから。」


「ちゃんと、この世界と向き合って生き抜くために力を使いなさいよ。」


「はい。」



「・・・」


「どうしたの?」


「これから、どのくらいか分かりませんけど、野営が続きそうじゃないですか・・・。」


「そうじゃな。」


「もう一人、召喚しようかなって思いまして。」


「ん?どっちで?」


「今度は黒です!」


「あー!」


おじいさんが叫んだ。


「☆が・・・黒が先行してしまう・・・。」


「ふふふ、そうね。」


「まぁ、これから戦ですから、目を瞑ってください。」


「そうじゃな・・・。」


「そうと決まれば、早く起きなさい。」


「はい。」


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