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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第4章 王都(南部)
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第14話 お待ちかねの食糧援助

「お人よしさん、【黒き理】☆6おめでとう。」


「あ・・・、ありがとうございます。」


そうか、疲れてて、着替えたら、夕飯も食べず、寝ちゃったんだ。


今日は一日雨の中の作業だったもんな~。



「これで、☆1つ離されてしまった。」


近くで、おじいさんが凹んでいる。


「何凹んでんのよ、クソジジイ。別に、星の数なんて、気にしなくていいじゃない。」


「リードしているお前が言うなー!それは割り切った儂が言う事じゃ!」


ははは、夫婦漫才が始まった。


俺に矛先が向いてないだけ、気楽だわ。



この前のおじいさんは割り切っているように見えたのに・・・。


いざリードされたら、ちょっときつかったのかな。


想定している状態と、実現した状態ではメンタルへの影響違うもんね。



先生は最初から聞いてないことを教えてくれたけど、おじいさんは俺からの質問に答えるように教えてくれたから、差が出ても当然な気もするけど。


「しっかし、つまらんのう。毎日毎日、木を切ってるだけなんて。」


「いいじゃない、平和が1番よ。」


「まぁ、それもそうなんじゃが・・・」


「それに、これから嫌って程、揉まれるんじゃない、知らないけど。」


「そうじゃな。これからやりたいと思っている事次第では、色々起きそうじゃ。」


「まずは、明日の朝の提供品が楽しみね。ふふふ。」


そういうことを言うと、フラグになるからやめて欲しいんだけど。


「今日のところは、疲れているでしょうし、私たちの相手を連日連夜しているし、おやすみなさい。」


先生の労いの言葉を聞くと、意識が遠くなり始めた。



「そうじゃな、たまにはしっかり休め。随分お前さ・・・」



「そうね・・・、多分おし・・・」



・・・


・・・・・


目が覚めた。


最後の方で、おじいさんと先生、何か言ってたなぁ。


よく聞き取れなかったけど。


まぁ、重大な事なら、改めて言ってくるだろう。



さて、気になる管理人からの提供品はどうかな~。


随分早く起きれたような気がする。


まだ外はうす暗いから、2人とも起きてないでしょう。


1番乗りで見に行きますか~。


・・・


玄関を出ると、アルディが居た。


「あれ?」


「提供品を盗られないように見張っていました。」


「そうか、ありがとう・・・。で、提供品は?」


アルディが指さした先に小包があった。


「嘘でしょ?あれだけ?」


「はい。」



ログハウスの中でバタバタと音がしたと思ったら、グラーシュも出てきた。



「状況を整理しようか。」


「アルディは何時からここに居たの?」


「昨日の晩からです。」


マジかよ。


さすがは忠節の武将、頭が上がらないです。


「ありがとう。」


「いえ。」


「という事は、管理人が持ってきたのを見てたの?」


「はい。管理人は、それを置いて帰りました。」


「アルディ、ごめん。これの何処が3日分だよ!って言わなかったの?」


「はい。私にはどのくらいが適切か分からないですし、余計な揉め事は作らない方が良いかと思ったので。」


「分かった。」


「では、食糧管理係のグラーシュさん、この量は3日分相当でしょうか?」


「とてもそう見えないです。」


「だよね。」


あの管理人、舐め腐ってるわ。


俺はここまで丁寧に対応してきたつもりだが、それはどうやら“いいように利用されていただけ”らしい。



口では何とでも言う。


しかし、いざとなると全く報われない。


俺が働いていた会社もそうだったから、これは看過できない。


転生してまで、現世でされていた“いいように利用されていただけ”ってのは勘弁だ。


「えーっと、本日は、予定を変更して、南の市街地に向けて出発します。」


「はい。」


「御意。」


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