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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第4章 王都(南部)
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第13話 間伐作業の今後

帰り道に管理人棟に寄った。


「すいません。本日の作業終わりました~。」


「お疲れ様です。ありがとうございます。」


「いえいえ。それで、大変申し上げにくいのですが・・・」


「どうなさいました?」


「喜ばれているところ、申し訳ないのですが、今日で作業は終えようと思います。」


「え?・・・えーーーっ!!」


管理人の驚きようがハンパじゃない。


そんなにか?


「どうしてですか?」


「いや、お恥ずかしい話、保存食が底をつきかけていますので、今夜宿泊したら、明日には南の市街地入りしなければならないのです。」


「そういうことでしたら、私が何とか致します。ですので、もう少し作業をして頂けませんか?」


む!


これは・・・チャンスか?


「何とかと言われましても、背に腹は代えられませんので、・・・具体的には、どのようなことをして頂けるのでしょうか。」


「毎朝、三日分の保存食と飲料水を提供いたします。それでいかがですか?」


「宿泊費は?」


「最終日に、できる範囲で構いませんので、清掃して退室して頂けるなら、今夜以降は無料とさせて頂きます。」


悪くないが・・・清掃はグラーシュが中心に行う事になるし、食料の管理もお財布係もグラーシュだ。


グラーシュは・・・見ると、力強く頷いてくれた。


良し!


「分かりました。それでは、明日の提供品を確認の上で、次の予定のギリギリまで滞在して作業いたします。何分、作業で疲れがたまってますので、本日はこの辺で失礼します。」


・・・


・・・・・


ログハウスで状況確認を始めた。


まずは・・・


「グラーシュ、保存食の残量ってどのくらい?」


「今夜でラストです。明日の朝の分は、本日採取した山菜になります。」


ヤバいやん。


「その後はどうしようかと思ったの?森林公園内で、ウサギなどを獲ろうかと思ってました。」


おいおい、森林公園内での狩猟は制限されてるんじゃないか?


それとも、俺が知らないだけで、自由にできるもんなのか?


「ん-・・・。」


「でも、ルラン様が上手に交渉して下さったので、何とかなりそうですね。」


「そうだね。保存食3日分ってのがどのくらいの量なのかは、明朝、実際に見ないと分からないけどね。」


管理人さんの感じている“感謝”がどれ程の物なのか、楽しみに明日の朝を迎えるだけだね。




「ルラン様、もし納得できる量が提供されたらどうなさいますか?全ての間伐対象を処理するまで行いますか?」


「まさかぁ。だって、管理人は間伐対象を100本くらいだと思っているんだよ。本当は1000本以上あるのに。」


「あ、そうでした。」


「仮に間伐対象が100本だとして、切って、その後の処理までするとなると・・・いいところ、作業日数は5日間くらいかな。だから、滞在期間は最長で5日間だね。」


「・・・」


「そして、既に2日間、作業をしているから、残りは最長で3日間くらいかな。」


「・・・」


「で、その3日やったら、間伐対象は全部無くなったはずだって管理人は考える訳だ。実際はそんなわけないのに。」


「・・・」


「残って作業しても無理はないって管理人に思われたいから、作業日数はあと2日とします。」


「分かりました。あと2日ですね!」


あ、グラーシュ・・・途中付いて来れなくなって、結論だけ納得したな・・・まぁ、それで良いけど。


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