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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第4章 王都(南部)
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第9話 間伐2日目

「あなたって、マヌケだけじゃなくて、お人よしね。」


今日も有りがたいご指摘からのスタートですか?


「間伐作業のために、宿泊日数が増えているのに、宿泊費の値引き交渉しないなんて。」


「あ・・・ははは。」


「しかも、それを忘れていたんじゃなくて、交渉の余地を分かっていて、しないんだから、どうしょうも無いわね。」


「すみません。」


「まぁまぁ、そこが良い所でもあるじゃろ。それに怪しまれないように闇の粒子集めできているんだし。」


「その点はそうね。」


おじいさん、ナイスフォローありがとうございます。


ん?


なんだか、おじいさんが、ニコニコしてる。


「ところで、2つ、思い付いたか?」


やばい・・・。


「ごめんなさい。思い付いてません。」


「がはは、思い付いてないなら、しょうがない。」


え?めっちゃ、割り切りが早いやん。


なんか、怖くなってきたなぁ。


「思いついたら呼んでくれい。」


そういうと、向こうに行ってしまった。


フクロウを呼んで遊ぶのかな。




「私もイイかしら。」


「え?」


「だって、まだ試していないでしょ。」


「シミュレーションスペースで試させてください。」


「それはいいけど、そうすると、ここで召喚した者や成形した物を、現実でゲートから取り出すことになるわ。」


「そうですね。」


「それは、厳密に言うと、現実で召喚したり、成形した事とは違うの。分かる?」


「・・・」


「習得後なら、シミュレーションスペースで召喚や成形してもいいけど、1回目は現実でやってみなさい。」


「はい・・・。」


・・・


・・・・・


目が覚めてしまった。


窓から見える外は、生憎の雨。


ん?


転生してから初めての雨じゃない?


外に出て確認した。


黒い雨雲から定期的に日が差す、なんだかパッとしない天気だ。


こんな日に外で作業なんて・・・全く気が進まない。


「御飯できましたー。」


ログハウスの窓が開いてグラーシュが御飯に呼んでくれた。


ありがたやありがたや。


本日は雨ですが、作業を致します。申し訳ないけど、俺にはノームが見えないから、お付き合いお願いします。」


「悪くなんてないです。よろしくお願いします。」



グラーシュとアルディを連れてログハウスを出た。


作業2日目だ。


雨雲の隙間からたまに光が差し込んでくる・・・。


これは、チャンスだ!


いっそ1日暗くても、変に思われない。


対象地域を森林公園に限定し、一日中、ゆる~く光の粒子の回収するようにイメージした。


すると、辺りが薄暗くなった。


「ルラン様・・・」


「え?」


「なんか、光ってますよ。」


自分の周囲を見渡してみた。


間断なく光の粒子を集めている関係で、俺だけは少し光っているようで、俺の周りだけが明るい。


ある意味作業がしやすくて好都合だ。


「だいじょうぶ。出発しよう。」


「はい!」


俺の光が治まったタイミングを使って、管理人棟に挨拶し、作業開始。


作業の要領は、昨日のうちに身に付いているから、雨の中だというのにサクサク進んだ。


・・・


・・・・・


「本日の作業はここで終わり―!」


「え?・・・まだ日が落ちてませんよ。」


「分かってるよ。ちょっと試したいことがあってね。帰り支度だけ済ませておいて。」


「はい。」


さて、周囲に人の気配は無いし、闇の粒子で武器の生成してみますか。


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