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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第4章 王都(南部)
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第5話 木材集め準備

「おはようございます。御飯の準備、できていますよ。」


グラーシュの声で目を覚ました。


「グラーシュ、調子はどう?どこか痛い所とかある?」


「特に何も無く、いつも通りです!」


「そうか。良かった。」


・・・


「で、早速、試した?」


「はい・・・。」


なんか元気の無い返事だな。


「どんなふうに試したの?」


「ごめんなさい。ルラン様を見ました・・・」


「そんなこと、気にしなくていいよ。」


謝ること、無いでしょ。初めからそれも目的に入っているって聞いてるし。




「で、結果は?」


「何も・・・。」


「ははは。それも気にしなくていいよ。」


「はい・・・。」


「ちなみに、どんなふうに見えた?」


「土属性:“  ”、土属性魔法“  ”、土属性スキル“  ”、土属性技術“  ”という具合です。」


なるほど、“空”だ。


「そうなんだ。勉強になったよ。ありがとうね。」


「いえ・・・。」


「さて、グラーシュの作ってくれた美味しいご飯を頂きますか~。」


・・・


・・・・・


美味しい御飯に箸が進む。


「今日の予定は・・・朝から出発して、南の市街地に入りますか?」


グラーシュが、積極的に聞いて来た。


罪悪感から取り繕おうとしてるのかな?そんなことしなくてもいいのに。


「今日は、この森林公園の管理人に会って、要らない木材を分けて貰おうかなって思ってる。」


「分かりました。」


「いや、作業は俺とアルディでやろうと思ってる。」


「えー?私は何を?」


「グラーシュはオフだよ。自由に1日使っていいよ。」


って・・・グラーシュ、もうスキル取得しちゃったんだったね。


「それなら、ルラン様のお手伝いします!」


ははは、そう来たか。



それはオフになってないよ。


って言うと、悲しむんだろうな。


「ありがとう、助かるよ。」


「はい。」


こういう時は素直に感謝するのが一番だ。


代休を用意しよう。


「では、昼食後は管理人に、お手伝いの申し出と、2泊目の予約をしに行くよ。お手伝いがOKとなったらそのままお手伝いするから。」


「はい。」


「御意。」


・・・


・・・・・


コテージを出て、少し歩くと管理人棟が見えてきた。



「管理人さーん。おはようございまーす。」


「はーい。」


返事と共に管理人さんが出てきた。


「朝早くにすみません。早速ですが、ちょっと提案がございまして・・・」


「提案・・・ですか?」


「私たちで間伐のお手伝いをしようかなと思いまして。」


「え?やってくれるんですか!」


「はい。」


「いや~、助かります。森林の管理と言っても、どうしても手のかからない事、成果が分かり易い事にばかり取り組んでしまって・・・。」


ははは、そうでしょうね。


分かるわ~。


どこも、すぐに済む仕事や、やったことが見て分かる仕事が先に処理されるもんですよ。


「間伐は、切るのも大仕事だし、切った木を処理するのも大変で、ついつい後回しになってしまうんですよね。」


「宜しければ、管理人さんが指定した木だけを切りますし、切り倒した木は私が頂いてもよろしいでしょうか。」


「おぉ!それは、ありがたい。」


・・・


「ん-。」


管理人さんが眉をひそめている。


「どうしました?」


「すみませんが、私がやったことにしてもいいですか?」


「宜しければ訳を教えてもらえますか?」


「外部に業務を委託すると、報告書がややこしくて・・・。」


「ははは、そういうことですか。全然かまいませんよ。そうしたら、作業中は周囲に人が居ないことも確認しながら行いますね。」


「ありがとうございます。」


「いえいえ。」


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