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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第4章 王都(南部)
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第2話 風呂上がりのリスク

流石に、「お背中流しに参りました」は無かった。


俺が先にご飯食べ終わって、グラーシュは片付けをいていたようだったし・・・当然だよね。



体を洗い、湯舟に浸かり、脱衣所に戻ると俺の服は無かった。


仕方なく、バスタオルを腰に巻いて出ていくと、グラーシュが俺の服を持っていた。


「ちょ、それ!」


「あ、これ、洗っておきますね!」


「お・・・、おぅ。」


自室に戻って替えの服を探した。


しかし、無い。


ゲートの中の荷物にあるか、自分の中に意識を探ってみるものの、無い。


慌ててグラーシュを探して、声を掛けた。


「替えの服は・・・」


「いっしょに洗ってます。」


・・・ってことは、今夜はこのバスタオル一枚で寝なきゃだね。


仕方ない!


「あ、そうだ。グラーシュ、色々済んだら、俺の部屋に来てね。」


「え!?は・・・はい!」


・・・


・・・・・


コンコンコンッ。


俺の部屋のドアがノックされた。


「入っていいよ~。」


「失礼します。」


グラーシュが俺の部屋に入ってきた・・・


って、えー!?


なんでグラーシュまでバスタオル1枚なの!


恥ずかしそうな顔をしているが、躊躇なくこっちに近づいてくる。


鼓動が・・・ヤバい。


背が高いし、おっぱいがおっきいから、バスタオルの、上も下もギリギリだ。



上か?



下か?



どっちだ?どっちから出てくる?



じゃない!!!


「グラーシュ、ストッープ!」


「え?」


「ちょ・・・ちょっと待って!これよ、これ。これを渡したかったの!」


俺はゲートを開いて中から、昼間買ったスキル本“鑑定眼”を取り出した。


「あ!」


「はい、どうぞ。頑張ってね。」


「ありがとうございます。」


受け取ろうと手が伸びてくる。


もう一方の手でバスタオルを抑えている。


ちょ・・・色っぺぇ・・・。


「ルラン様?」


「は、はい!」


上擦った俺の声にクスクスとグラーシュが笑った。


「なになに?」


「ここで、読んでもいいですか?」


・・・


その格好で、ここで?・・・んなこと、ダメだろ!


グラーシュは読んでいるだけでも、俺は、どうかなってしまうわ。


グラーシュをチラッと見た。


引いてくれそうにない。


鼓動が次第に大きくなって、ヤバい、これ以上は卒倒するかも・・・。


でも、まぁ、ベッドの上で卒倒する分には、そのまま入眠ってだけか・・・。


その寝てるうちにグラーシュはスキル修得するわけだし・・・。


グラーシュにはスキルを修得してもらいたいし。


「わかったよ。好きにして。でも俺疲れてるから、先に寝るよ。」


「はい。」


ごめんね。


マジで、ドキドキがヤバいのよ。


俺、人じゃなくなったはずなのに・・・どうなってるんだ?



とにかく、グラーシュにそのままの恰好でいられると、ヤバい。


備え付けの余っている寝具の中からシーツを取り出して、グラーシュに渡した。


「冷えると良くないから使って。」


「はい。ありがとうございます。」



これで良し。


俺はベッドに入った。



・・・



見慣れた白と黒の空間に着く。


「ごめんなさい。まだ教えてもらいたい次のスキルが思い付いていないし、闇の粒子での召喚も試せていません。」


「それはいいわ。」


「そうじゃ、そんなことどうでもいいんじゃ。」


「どうでもいいって・・・。」


「そんなことより、グラーシュが呼んどるぞ!」


「え?」


「とにかく!起きなさい!」


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