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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第3章 王都
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第29話 スキル本の購入

「今日は・・・」


グラーシュの目力が凄い。


大丈夫、分かってるから。


「昨日の万屋に行って、“鑑定眼”を買います。次いで、この世界に関する本も買いたい・・・んだけど。」


「・・・」


「最近は、カネばっかり使ってて凹むな~。」


「大丈夫です!」


そういって、グラーシュが持ってきた袋は、見た目以上にずっしり重く、中は黄金色に輝いていた。


「めっっちゃ、あるじゃん!」


「はい!」


・・・


じゃない!


減る一方ってことが問題なのよ。


グラーシュなりに、励ましてくれたんだろうな。ありがとう。


「万屋の後は、中心部行くよ。道すがらギルドがあったら立ち寄るね。」


「はい。」


「それでは、シュッパーツ!」


・・・


・・・・・


無事に万屋に到着した。


アルディに馬の番を頼み、グラーシュを連れて店内に入り、“鑑定眼”のスキル本の前に来た。


「すいませーん。」


店員さんを呼ぶと、運良く昨日接客してくれた店員さんが来た。


「一週間と言わずに、すぐに買いに来てしまいました。」


「ありがとうございます~。」


こんな高額商品が、そう簡単に購入されてしまうとは思わなかったけど・・・。


せっかくグラーシュが自ら考えて、欲しいとはっきり意思表示した物だから、“善は急げ”かな。


無事に滞りなく“鑑定眼”の購入が済んでよかった。


高額商品につき、俺が受け取り、ローブの下に隠した。


そのままゲートに収納した。



さて、2つ目の目標物を店員さんに聞いてみるか。


「すいません、シーデリアの歴史や社会構造の分かるの本ってありますか?」


「お客様、申し訳ございません。その手の類の本は、当店で扱っていません。」


「そうですか。見たところ書籍もあるから、てっきりあるものと思ってしまいました。」


「当店で取り扱っているのは、魔法、スキル、技術関連の書籍・巻物と、あとは武具関連の書籍のみですね。」


「そうでしたか・・・。そしたら、歴史や社会の本の扱いがあるお店を教えてもらえますか?」


「この辺に、そういう類の本の取り扱うお店は少ないです。」


「え?」


「本屋はそれなりに有るのですが、何処も娯楽系の本や、マジックスクロールの取り扱いが多くて・・・。」


「売れないから?」


「そうですね。」


「困ったなぁ。」


「強いて言うなら・・・王都中央市街地の方があるかもしれません。」


「中央か・・・これから行く予定なので、良かったです。」


「ただ、それならばいっそ、都立図書館か王立図書館に行った方が、購入するより安上がりで良いかもしれませんね。」


「この東の市街地に図書館は無いんですか?」


「ありますけど、本屋とほぼ同じで、歴史や地理の本は少ないと思います。」


「分かりました。」




万屋を後にして、王都中心を目指し、出発した。


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