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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第3章 王都
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第28話 ここの警察も

「記録の為に、ちょっと確認がありますので。」


あ・・・、そうだよね。


「まず、お名前は?」


「レウラント・リフィンスターです。」


「えーっと・・・住所は?」


「無いです。」


「え?」


「王都で生活したいと思って、2日前に王都に入ったばかりで、まだ宿泊施設巡りです。」


「あぁ、そうでしたか・・・。そうすると、IDカードを見せて欲しいんですけど、持ってないですよね?」


「IDカード?」


「そうです。」


「すみません・・・」


「分かりました。そうしましたら、どのような生活をこの王都で送ろうと思ったのですか。」


「まだ決めてないんですよ。自分が王都で何をして、役に立てるのか分からないので。」


「そうでしたか。」


「生活の仕方が何か関係するんですか?」


「厳密には、何で生計を立てるかに関係しますね。」


「・・・」


「例えば、農業に従事したいなら農業ギルドに登録することでIDカードを取得できます。他にも商業ギルド、工業ギルド、一般ギルドがあります。」


「なるほど~。魔物の討伐依頼とかはどのギルドになります?」


「一般ギルドですね。」


「分かりました。何屋になるか決めたらすぐにギルドで登録します。ご親切に、色々教えて下さりありがとうございました。失礼します。」


・・・


こんなことがあるなんて・・・。


王都内だからって全然安心できないじゃん。


常に、ダガーとハンドガンと仕込み杖は持ち歩くか。


どれも重さはほとんど無いんだから。


ってか、ハンドガンに関してはいっそ、普段はゲート内に入れておいて、緊急時にローブの袖から射出して握るようにするか。


おじいさんと先生お気に入りのガンアクションは無くなるけど、身の安全が最優先だ、仕方ない。


ダガーの携帯で、最低限の武器持ってますアピールは出来るし。


杖があれば遠距離対応も可能だから。


俺の知ってる古き良きロールプレイングゲームは、街中で魔物は出てこないんだけどな~。


・・・


ホテルの自室に到着した。


「ただいまー。」


既にグラーシュとアルディは用意を済ませていた。


今後に関わるから、散歩中の出来事を説明した。


想像していた通り、グラーシュからは丸腰で出て行ったことを怒られた。


自分だって丸腰で出歩く癖に・・・


あ、グラーシュは体が武器みたいなもんだから、良いのか・・・。


ってか、良かれと思ってやったことが悪いことになっちゃったときに、自分では猛省してても、関係者の数だけ怒られるんだよね~。


自分の猛省なんて、他人からは見えないから仕方ないんだけどさ。


手加減無いよな~。


もうさ、そこまでがテンプレって割り切るしかないんだけど。


つまり、今夜はおじいさんと先生からの説教もあるわけだ。


命取りになるような失敗は絶対に回避しなければならないし、失敗は少ない方が良い。


でも、既に失敗後で、まだ生きてるっていうなら、如何に失敗と向き合うかってだけだわ。



で、今回の失敗から、俺は“丸腰はダメ”ってことを学び、対策も考えた。


しゃーない!


気持ち切り替えていきますか。


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