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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第3章 王都
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第27話 精霊の憑依

「このおじさんは土の精霊に取り付かれて、襲ってきたって事ですか?」


意味が分からないけど、まとめるとそういうことだよね?


「そうですね。ほら!」


青年の見せてくれた球に、ちっちゃいおっさん?の様なものが捕らえられていた。


「これが・・・土の精霊?」


そう言うと、ちっちゃいおっさんに睨まれた・・・ような気がした。


土の精霊、怖っ。


「そうです。いわゆる“ノーム”ですね。」


は?


このちっちゃいおっさんがノーム?


これにとりつかれると我を失って人を襲うの?


やば。


この世界の知識が、マジで早急に必要だ。


今日は“鑑定眼”の購入と同時に、この世界の基本知識が詰まった本をゲットするか。



「ちょっと教えて下さい。そのノームに取り付かれると、おかしくなるもんなんですか?」


「え?・・・もしかして何も知らないんですか?」


「あ・・・すいません。」


「はぁ。仕方ないですね。仕事も有るので、簡単な説明で失礼しますよ。」


「はい、お願いします。」



「まず、このおじさんにどんなことがあったのか分かりませんが、精神力が低下していたのでしょう。」


「・・・」


仕事で嫌なことがあって、メンタルがボロボロだったとかかな・・・。


「そこに、この悪いノームが忍び寄り、おじさんに取り付いた。内部でノームを制し、排除することができず、この悪いノームに好き放題されてしまった・・・ってところですかね。」


自分を強く持って誘惑に負けない・・・。


負けて流されると命取りになる・・・。


現代の日本と変わらないな。


ん?


「悪いノーム?」


「ノームがみんな悪い存在という訳ではありません。人間に協力的なノームも居れば、このノームのように悪い影響を与えるのも居るという事です。」


「他の精霊も同様ですか?」


「そうですね。」


人間も色々いるけど、精霊も色々いるって事か。


グラーシュの自分の目で見極めるって意欲は、俺にも必要だな。


“鑑定眼”は習得できそうにないけど・・・。


・・・


それにしても、発見即射殺ってのは、なかなか過激だな。


「悪い精霊に取り付かれたら、発見後即射殺って決まってるんですか?」


「まさか。基本的には、捕縛して、精霊を取り除く、つまり“除霊”という流れになります。」


「そうなんですね。」


「ただ、今回は、発見時に、丸腰の民間人に、既に完全に我を失った状態で襲い掛かっている現場で、自分が捕縛するには困難なほど距離があるという状況から、やむを得ず、射撃しました。」


「1射目で、我に返る事も無かったし、制止することができなかったことから、2射目で射殺を試みました。」


「なるほど・・・。」


なんか、警察みたいな話し方だな・・・。


「警察の方ですか?」


「え?本当に何も知らないんですね。」


「すみません、不勉強で・・・」


「私は、特別対魔警備部所属のティオレスと申します。」


「特別対魔警備部?」


「あ・・・、警察です。」


「何から何まで知らないで、すいません。」


「いえいえ。今後は丸腰ではなく、最低でも護身の範囲の武器の携帯をして、自分の身は自分で守ってください。」


「はい・・・。失礼します。」


「ちょっと待ってください。」


「え?」


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