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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第3章 王都
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第24話 傷の治りを追究

「そうなんですけど・・・どういうことですか?」


「お前さんの付けた傷が、この世界ではすぐに治る類の傷だったんじゃ!」


「はい?」


ちょっとメチャクチャなこと言いだしてるよね?


「そんな・・・ホントですか?」



「じゃあ、お前さんはグラーシュに同じ傷を付けて比較したんか?」


「え!」


「お前さんだけ回復が早かったなんて、グラーシュと比較しなきゃわからんじゃろ!」


「・・・」


「グラーシュの柔肌に傷付ける訳にもいかないわよね~。」


「・・・」


なんか今、“諦めたらそこで試合終了ですよ”って言われた気がする!


まだだ、まだ終わらんよ!


「でも、ハイポーションを掛けても掛けなくても同じスピードでした!」


「分かり易く言うなら、ダメージ1の回復は、自然治癒力とハイポーションで、変わりゃせん。」


「あんなに痛くてダメージ1ですか?」


「ダメージ量の話なんかしとらんわ!」


くーっ。なんだ、この敗北感は・・・。


絶対に何かを隠してる!


・・・


上司にいくら掛け合っても、話を聞いてくれないときのことを思い出したわ。


教える気になってないもん。


こういう時ってどうにもならないんだよな~。


自分から敢えて御機嫌を取る必要はないけど・・・。


機嫌のいい時に聞くのと、悪い時に聞くのでは、全然違う。



おじいさんはおじいさんで、属性鑑定球を使ったことと、属性鑑定球自体にご機嫌斜めっぽいし。


先生は・・・


あ!


「先生!ちょっといいですか!」


「ん~?」


「もう1人召喚したいんですけど。」


「すればいいじゃない。」


「いやいや、そうじゃなくて。」


「何よ?」


「今度は、闇の粒子だけで、召喚してみたいな~って、できます?」


「できるわよ。」


「念じたらいいだけ・・・ですよね?」


「ええ、そうよ。」


「了解です。」


「ちょっと待って、分かってると思うけど!」


「闇の粒子は自分の中から出して召喚ですよね?」


「そう。くれぐれも不足分は周囲から集めようとしないで!いっそ、召喚に使う量以上を用意して、召喚後に余りを回収するイメージでやってね。」


「はい!」


「これ出来たら?」


「【黒き理】☆6よ」


「よーし。がんばるぞー!」



「ちょっと待ったー!」


おじいさんが急に声を上げて、話に入ってきた。


「どうしました?」


「儂からも何か教わりたいじゃろ?」


「え?」


もしかして【黒き理】の☆が先行するの嫌・・・とか?



「別にないですよ。」


「無いってことは無いじゃろ~。」


「そしたらさっきの傷の・・・」


「その話は終わったじゃろ!」


「えー!」


「それにその話は【白き理】だけの話じゃない!」



・・・


ん?


やっぱり、気になるんだな、【黒き理】の先行が・・・。


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