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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第3章 王都
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第13話 輩対策の不備

「なんだなんだ、この2頭、めんどくさそうだなぁ。その静かな奴でいいや。幾らだい?1,000Yでいいかい!」


そういいながらエラムに1人の男が近づいた。


それを見るや否や、ストークが頭突きで、男を追い払う。


「なんだこの馬、自分が家畜ってわかってねぇようだなぁ。」


そういいながら、ストークの後ろから近づく俺よりもマヌケな男。


ヤバい、こんな威勢だけいい奴、ストークの馬蹴りで吹き飛ばされるぞ。


次の瞬間、ストークの尻が上に持ち上がって・・・。


バシッ!!


凄い音が響いた。


マヌケな男は立っている。


その後ろにアルディの姿。


男の後ろからアルディがストークの足を片手で受け止めた音だった。


「俺の馬に何か用か!」


アルディが5人に凄んだ。


萎縮する男達。


それと、ストーク。


そうか、ストークはアルディとプロレスごっこして、アルディの凄さをよく分かってるんだったね。


「何か用かと聞いている!」


「ひー、す、すいませんでしたー。」


5人とも脱兎のごとく逃げて行った。


「アルディ、助かったよ。」


「遅くなって申し訳ございませんでした。」


「そんなことは良いよ。」


嘘です。


全然、良くなかったわ。


俺の攻撃って、相手を麻痺させるとかじゃないから、こういうケースで穏便に立ち回れない事がよく分かった。


もう1人くらい召喚しないといけないかもな~。


それと、先に宿泊先を探して、馬を預けるべきだった。


反省反省。


会計を済ませていたのか、グラーシュが遅れてやってきた。


「で、良い武器は見つかった?」


「それが・・・見つかりませんでした。」


「うーん、それは残念だったね。」


まぁ、アルディもグラーシュも手ぶらだから、そんなことじゃないかと思ったんだけどさ。


「でも、その代わりに分かった事があります。」


「ん?何が分かったの?」


「私のブーツを作った鍛冶屋さん!」


「えー!やったじゃん!」


「はい。装備担当の方と話をした時に、尋ねてみたんですよ。」


さっき、俺が話した道具担当以外に、装備担当が居たのか。


「その方が言うには、王都の中心部で店を開いている有名な鍛冶屋らしいです。」


「王都中心部か・・・。」


「名前はボルカール。詳しい住所は分からないけど、王都中心部で武具屋や道具屋で聞いてみれば、教えてもらえるって言ってました。」


「なるほど。」


「最後に、このブーツの側面にあるマークと同じ看板を探せばいいと言われました。」


そういうとグラーシュがブーツのふくらはぎ部分の外側にある“炎にトンカチと火鋏”のマークを見せてくれた。


そういえば、まじまじとこのブーツを見てなかったな。


もしかすると他にヒントが在るかもしれない。


しゃがんで丁寧に見る。


マーク以外の部分は、特に情報として使えそうなものは無い。


「グラーシュ、ちょっと足上げて!ソール見せて。」


「は、はい。」


素直にグラーシュが足を上げてくれた。


現代の靴はソールに何かしらの情報が書かれてことも有るし、特徴的なデザインになっていることも有る。


・・・が、残念ながら、特にソールは文字もデザインも無かった。


「なんかありました?」


「え?」


グラーシュの問いかけに、つい顔を上げてしまった。


やば!


モ、モロ見・・・・


じゃない!


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