表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第3章 王都
127/475

第12話 3頭と待機

店員の説明を信じるならば、ポーションと解毒薬の関係から、魔法が優勢だろう。


まず、ポーションと解毒薬が別にある事からすると、ポーションがHPの回復で、解毒薬が状態異常“毒”からの回復なのだろう。


ポーションの回復量が、使用者のマナに影響する。


多分、魔力が高い、マナの扱いが上手などの方が回復効果が大きいという事なんだろう。


そうすると、魔法使い同士の回復魔法の掛け合いは、ものすごいコスパが良くなる。


つまり、魔法使いが重用されるという事か。


解毒も同様だ。


市販されている解毒薬の効果が限定的で、それを補うのが医学と魔法だとすると、医者が医務室を抱えて戦闘に出ていれば話は別だが、魔法1つで解毒できる方がはるかに重宝する。


現代は科学しかないから、厳密な比較はできないけど、先日のニュームスのこともあわせて考えると、この世界は魔法が優勢なんだろうな~。


魔法にも興味が湧いて来たなぁ。


「魔法関連は、どこにありますか?」


「2階になります。ご覧になりますか?」


「是非!」


「2階は別会計になりますので、ここで一旦お支払いをお願いします。」


その言葉を聞いたグラーシュが速やかに対応してくれた。


ってか、外でアルディが待っている・・・。


先に2階に行きたいところだが、一度に長い間待たせるのもかわいそうだから一旦交代するか。


購入品を持って店を出てアルディに交代を告げる。


アルディは喜んで店内に入っていった。


「グラーシュ!」


「はい。」


「アルディの気に入った弓があったら買ってあげて。」


「はい。」


「それと、馬上で使う騎兵用武器と、歩兵用の武器も、良いの有ったら買ってあげて。」


「分かりました。」


「お財布係さん、よろしくね。」


「はい!」


そういってグラーシュもアルディを追って店に入っていった。


・・・


馬3頭と俺。


アルディは3頭の手綱を持っているだけだった。


俺もそれで大丈夫と言われて持ってはいるが・・・。


これ、ネロアとストークが暴れたら終わりじゃね・・・。


この2頭を御するパワーは、俺には無い。


幸いにも、エラムは大人しくしている。


ストークは・・・エラムの尻の匂いを嗅いで歯を見せて、喜んでいる様子だ。


あー、どうしようもない変態なのかもしれない。


ネロアは、なんかペロペロしてる。


はぁ。どうなってんだよ。


理解が及ばんよ。


考えても仕方ないし、俺もホゲーっとしてるかな。


・・・


待っている時間って長く感じるよな~


・・・・・


どんだけお買い物を楽しんでいるんだ?


・・・・・・・


「おい、にいちゃん、3頭も白馬持ってるんかい?」


声のする方を見ると、ガラの悪そうな5人の男が立っていた。


「え?俺?」


「他に誰が居るんだよ!!」


おいおい、日中の店先で、何を絡んできてるんですか。


そういう荒い声を上げると・・・


ブルッ!


ストークが鼻を鳴らして、男達を睨み始めた。


そうだよな。俺には理解できないけど、お前なりに最高に楽しい時間だったもんな。


ネロアはヘドバンを始めた。


お前、戦馬だもんな、そりゃあハイになっちゃうよな~。


あ~、勘弁して。


お前らのせいだからな!


絶妙なバランスで2人の帰りを待っていたってのに!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ