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転生しても”はぐれもの”  作者: C-HAWK
第2章 王都への道
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第25話 ラゴイルの体の処遇

グラーシュは倒れているラゴイルの姿を見て誤解したのか!?


無理もないか・・・。


グラーシュには、訳の分からないことを立て続けに見せてばかりだ。


なんだか申し訳ないなぁ。




「グラーシュ、落ち着いて聞いてくれ。俺はルランだ。」


「・・・」


「グラーシュが見た怪しい光は、俺の体の入れ替えをした時の物だ。」


「・・・」


「無事に入れ替えが済んだ。そこのラゴイルの体は、もう・・・躯だ。」


「・・・」


「俺は、この新しい体を手に入れたんだ。」


「それは、分かりました。けど・・・その格好は?」


「え?」


改めて自分の体を見る。


「わーっ、ちょっ!ちょっと待ったー!」


なんで、俺全裸なのー!




ラゴイルの体は、ちゃんと服着てる。


そうか俺、新しい体は作ったけど、服なんて全く考えてなかった。


慌ててラゴイルから、グラーシュが俺にって買ってくれたものを返して貰う。


これは、俺のだから良いよね。


フード付きのローブを羽織って隠す。


ひとまず、兜、胸当て、ガントレットは、全裸に装備するわけにいかないから、グラーシュに持ってもらった。


いくらラゴイルが酷い奴だって言っても、全裸で実家に帰すのは、穏やかじゃないよね。


それに、その作務衣は俺が転生したときから来ていたものだから、ラゴイルの物だし。


きっと、ラゴイルの作務衣は特注だろうからそれを着たまま実家に帰還すれば、間違いなくラゴイルと分かって貰えるだろう。




俺の服は・・・。


あ、ネロアごめん、もうちょっとネロアの光の粒子使わせてもらうね。


ローブの下で服を成形した。


「ありがとう、グラーシュ。それ、装備するよ。」


「いえ。」


「それから、ごめんね。全裸で登場して。」


「大丈夫ですよ。」


「ははは・・・」


「それと・・・ルラン様、おめでとうございます。」


「ありがとう・・・、グラーシュ、改めて宜しくね。」


「はいっ!」



・・・


「ルラン様、これはいかがなさいますか?」


アルディ、サバサバしてんな~。


元が三國時代の猛将だし、ラゴイルの所業を知ってれば、そんなもんなのかもな~。


さっきまで自分の体だったと思うと、俺はそこまで容易に切り替えできないのに。



「とりあえず、俺が保有します。」


「御意。」


「で、今日は朝から王都に入る予定でしたが、変更になります。」


「・・・」


「まずカンタに入って、輸送を生業にしている人を見つけ、ラゴイルの遺体をレーゼン侯爵城に送ってもらいます。」


「・・・」


「依頼完了後、速やかにカンタを出ます。」


「グラーシュ、いやだったらカンタの外で待っていていいけど・・・どうする?」


「もう大丈夫です。ご一緒します。」


「そうか・・・。」


「どうかなさいました?」


グラーシュが俺の顔を覗き込む。


「例えばの話なんだけどさ。」


「カンタでラゴイルの輸送を依頼して、レーゼン侯爵城にラゴイルが到着すれば、王都の追手も諦めてレーゼン侯爵城まで撤退するかもしれない。」


「・・・」


「つまり、王都から追手が撤退するまで待ってから、俺たちが王都に入った方が無難ってこと。」


「何故です?もうルラン様はルラン様です。」


そうなんだけどね、レーゼン侯爵城からの追手は、グラーシュの顔を知っている可能性がある。


それを考えると、追手の撤退後の方が安泰なんだよね~。


「まぁ、そうかもしれないけど。グラーシュがカンタ、大丈夫っていうなら、より安全な方法が採用できるかなってね。」


「ルラン様の思うままに。」


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