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終極



翌日、ウェタルの市議会にて――。



「この度は助けてくださり、本当にありがとう」



ミスラはそう言い、エリシアに金貨が詰まったいくつもの箱を差し出す。



「約束の報酬の金貨三十万枚。それと……」



ミスラはそう言い、一枚の紙切れを渡してくる。



「ウェタル市国の一等地、今まで無能の貴族が治めていた領地を全てエリシアに譲るわ」



エリシアは、紙の内容に目を通すと懐にしまう。



「確かに、約束通りの報酬を頂きました」


「良かったねー。実質ウェタル市国の一等地ほぼ占有したじゃーん」



そう言ったのは、アラストルだ。昨日は、肉塊と言っていい程ボロボロの姿だったが、もう既に完治している様だ。



「それで、私としてはウェタル市国の貴族としてずっといて欲しいくらいなんだけど、そのつもりは無さそうね」


「私は帝国子爵ですからね。帰らなければ行けませんから……」



あくまで、エリシアはエストリア帝国から派遣されてきたに過ぎないし、正直言って帝都の方がエリシアにとっては居心地が良い。



「兎も角、貴方は私達の恩人よ。いつでも歓迎するわ」


「そうですね。そのうちまた顔を出しに来ますよ」



エリシアとミスラはお互いに微笑みあった。

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