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ウェタル市国ー2



空中戦列艦は、ウェタル市国の中心地に位置する大きな屋敷に着陸した。



「此処が市議会よ。私の家でもあるわね」



辺りを見渡せる高台に位置したその建物は、大理石が所々に使われており、重厚感のあるしっかりとした作りだ。


屋敷の中に入ると、内装を立派なもので赤い絨毯がひかれ、館で装飾されたシャンデリアが天井に並んでいた。




「兎も角、寝泊まりする部屋を教えるわね。勿論、大切なお客様だし色々と期待しといて良いわよ?」



ミスラはそう言い、近くの階段を上がって行く。


上の階に広がっていたのは、無数に扉のある廊下だ。作り自体は下の階と一緒である。


ミスラ曰く、此処は客人達を泊める客室など延べ20室が並んでいるそうだ。



ミスラは一つの部屋の扉を開けて中を見せる。


その部屋でまず目に映るのは、中央にあるキングサイズのベットだ。見ただけでも高級なものである事がわかる程度には立派なものだ。


それ以外にも豪勢なシャンデリアが天井にあしらわれ、


「大体全部こんな感じね。しっかりと人数分の部屋は貸し出すわ」


「随分と良い待遇で迎え入れてくれるんですね」


「当たり前よ。貴方達は我が国の――引いては、都市国家群における希望な訳だし……それと一つお願いなんだけど、休む前に議会室に来てほしいの。今後の話がしたいわ」


「それまた随分と、急な話ですね」


「そうなのよ。私以外の上層部達が焦りに焦っててね。この状況をどうにかしなければーって煩いのなんの……という訳で、議会室までいきましょう。きっとこれで少しはあのご老人様達も大人しくなる筈だしね」



面倒な話ではあるが、仕方がない事だろう。


兎も角、船よりマシとは言え随分と長旅だったのだ。出来る事なら、休みたいものだ。



「それじゃあ、さっさと用事は済ませましょう? 疲れたから休みたいですし……」


「そうね。行きましょうか」



そうして、エリシア達は議会室へと向かう事になった。

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