表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/134

シュラ



「リッタ、人間の国に行くって……どうなるかは私も分からないのに」



シュラはリッタに問いかける。




「ううん、お姉ちゃん達の側の方がずっと安心だよ!」


「でも、今までの生活を捨てる事になる」


「それでも、お姉ちゃんと一緒がいい!」



そこまで言われてしまうと、流石にシュラもどうこう言う言葉が出なかった。



「でも、後悔しても知らない……」


「お姉ちゃんと別れるくらいなら、後悔した方がいい!」



リッタは言い切った。



「申し訳ないけど、リッタも連れてってほしい」



シュラはエリシアにそう言った。



「えぇ、構いません……構いませんよ」



エリシアは、自分が手に入れられなかった姉妹愛や家族愛を感じてしまい嫉妬心が生まれてた。



しかし、今自分にはそれらを埋めてくれる大切なものがある事をはっと思い出し、よこしまな感情を直ぐに無くなっていった。



「そう言えば、外は賑やかにやってる?」


「えぇ、随分と楽しげにやってますが……」



それを聞いたシュラは少しだけ、笑みを浮かべた。




「だったら、私も参加する」



今まで落ち込んでいた人間が、そう言ったのだ。



「もう大丈夫なんですか?」



「うん。新しい未来の方向を決まった、気持ちは切り替える――それに、いつまでもくよくよしてても死んだ人は浮かばれない」




この様な過酷な環境に生きているせいだろうか。


なにかと、立ち直りは早いのか、あるいはシュラが特別なのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ