表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
非日常奇譚/絞殺欲求・十二支編  作者: 柊木 渚
ボイスレコーダー78
35/36

ボイスレコーダー78 第三事件発生時


                 再開

「おっと、誰かが神社へ来たみたいだ。

 暗くてよく分からないな、ズームでっと・・・

 あれは・・・・・・猫マスク?って事は君嶋か?

 それに抱えているのは・・・霧縫さんか?!

 何があったんだいったい?

 どうしてこいつと一緒に居る?!

 もしかして白野達君嶋の犯行現場に遭遇したのか?!

 ちっ!誤算だ。

 どうしてこうも上手くいかない。

 俺が悪いのか?でもそれじゃあ・・・クソ!考えていても後の祭りだ。今は冷静になれ。

 霧縫さんだけが此処に居るのなら白野は安全なはずだ。

 ならもしかしたら来るか・・・・・・」

                 停止

                 再開

「最悪だ!神主さんが吊るされた。

 君嶋の犯行を止めようとしたんだが相手は狂気に満ちた殺人の鬼だ。

 止められずに返り討ちにされた。

 結果として見る分には心に余裕が持てるがこうしてその現場をリアルタイムで見ていると流石に気持ち悪くなるな・・・・・・

 俺にはもう後戻りなんて出来ないんだ。

 しっかりと目に焼き付けろ、でなきゃ一生後悔するぞ。

 電話・・・白野からだ」

                 停止

                 再開

「さっきの電話で白野には家とこの神社の二つを教えた。

 それにしても依頼として俺に電話してくるなんてな、白野なら命令でだって俺は動いていたのにな。

 それと声付きから彼奴はどこか変わったようだ。

 それにしても五十万はやり過ぎたか?

 まあどうせ当分家には帰らない予定だし有耶無耶になればいいか。

 白野の息遣いとは別にもう一つ微かに車の音が聞こえてたな・・・

 君嶋と接触して、逃げたはいいが追いかけられたのか。

 それよりも早く神社に行けよ白野・・・でなきゃお前はまたあの日を繰り返すだけだぞ」

                 停止

                 再開

「ヤバいかもな・・・現在霧縫さんが君嶋に連れられて神社の本殿に連れていかれてる。

 このままだと死ぬぞ・・・

 君嶋がマスクを脱いだってなんだあの顔は?

 まるで化け物だぞ・・・

 自傷によるものか?

 確か他の白野が遭遇した事件の容疑者にも同じ様な痕が残っていたやつが多数いたな・・・

 これはもしかして薬物中毒と同様の何かなのか?

 仮説で言うならそう、人を殺さないと不満が溜まって殺した途端解放されるとか・・・

 容疑者Xは薬物に関係している可能性は・・・ないな。

 考えてみたがそれはない、そんな薬物を意図的に作れる奴なんてこの世には存在しないししていたとしたら今頃誰かに殺されてるか政府機関の犬にされている筈だ。

 っと、どうやらお出ましの様だ。

 ってあいつら馬鹿じゃねえのか?何処から出てきてんだよって自転車!

 無茶も大概にしろよ、見てるこっちが心配になるわ・・・・・・

 って、よく見たら後ろポケットにみーちゃんから貰ったスタンガンがある・・・これでどうにかする気か?

 だがこの状況をどうやって打破する?

 白野の横に居るのは男か?いや、女か。

 何やら彼女と喋っている様だが少女一人増えたところでどうにかなるわけ・・・・・・

 なんだこれ?

 白野が接近しているというのに何故君嶋は動かない?

 何か喋っている様だがこのカメラ音声なしだから何言ってるかわかんねえ・・・

 もっと高いの買えばよかったな・・・

 ちと話を脱線したから戻すぞ。

 あれから一応白野は君嶋にスタンガンをあてて気絶させた。

 だが一体あれは何なんだ?

 君嶋の視線を見るに白野ではなく少女の方に視線を向けていたな。

 君嶋が視線を少女に向けた瞬間に硬直した。

 あの少女はいったい何者なんだ?

 ・・・・・・分からない。

 だけど一応計画通り駒を進めることができた。

 後は白野の事後報告を待つのみだな・・・・・・」

                停止

                再開

「白野から報告があった。

 どうやら俺のよみ通りに白野は容疑者Xについての重要な情報を持ち帰ってきた。

 これで犯人は・・・・・・こいつしかいないって訳だ。

 でも以外だな・・・何でこいつが容疑者Xなんだ?

 不明な点は多い。だがそれと同じくらい確証のある点も多いときた。

 それにしても白野にあんな事を言われるとは思わなかったな・・・・・・

 何気にショックだ。

 俺のせいだってことは分かっていてもついかっとなっちまって怒っちまった。

 最低だな・・・まあ気落ちしてても意味無いしこの話はここまでだ。

 そう言えば電話越しだけど白野の声が少し上向きになった気がするんだ。

 俺じゃ白野を変えられなかったがどうやら白野に出来た友達が彼奴をいい方向に変化させたんだろうな。

 俺が仕掛けた事は役に立ったんだな、それが分かっただけでも良かったよ。

 さて!ここからは俺の最後の責務だ。

 随分と苦労したが決着をつけに行ってくるとしようか!ボイスレコーダーも今回でおさらばだ。

 まあ、万が一よみが外れた場合は仕切り直しになるだろうがそれは無いんだろうな。

 最悪にも俺はこと事件の真相に関しては外したことは一度もない探偵馬鹿なんでね・・・・・・

 みーちゃん。

 もしお前がこれを聞いていてその時もしも俺がへまして事がまだ終わっていなかったら後は頼むよ。

 ボイスレコーダーはこのまま机に置いていく。

 どうも別れ際の挨拶みたいで気色が悪いな。

 まあなんだ!俺もみーちゃんも白野も頑張っていこう‼

 ってなわけでボイスレコーダー78を終了する。

 二人とも本当に有難う、愛しているよ・・・」

                終了

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ