気化とエナジー
最初、私は雨であった
地表に落ちた
地表の塵や土にまみれ
私は何者にもなれず
ドロドロしたものになった
夏がきて
嵐がきて
風が吹き
太陽に曝された
光は眩しく
大気の流れの激しさ
世界の広大さ
いつの間にか私は陽炎に覆われたが
それは私がその中心だった
私は天と地とエナジーによって気化し
また、帰る
エナジーと共に
遥かに高いところにおいては
宇宙に何かを伝達するものになり
私は何者かということは
ただその役割、世界の位置において理解される