北風の季節
投稿失敗で、泣き別れ状態になりました。で、あわてて書き直し、再投稿です。
「静けさ」
ストーブの火が燃えている
カーテンが垂れ下がっている
今さっきまで音が満ちていたこの部屋が
眠ったように静まりかえっている
ストーブの上の薬缶の音が
よけいに静かさを強めているのか
ぼくはこの静けさが好きだ
ひとりだけで
垂れ下がったカーテンを見つめていると
静けさが語り掛けてくる
しずかだなあ
静けさに話しかける
過去のこと、未来のこと、そして今日起きたこと
何も答えてはくれないけれど
ただ
しずかだなあ
たまに答えてくれたような気もするけれど
思い出せない
何を言ってくれたんだろうか
きょうも
あいもかわらず
しずかだなあ
これからも話そうか
静けさくん
「北風」
カーテンが揺れている
そばにはストーブが青い炎をあげている
三月になっても寒く
冷たい北風が暴れている
ああ、もう若葉の季節だというのに
落ち葉の音がする
おととしもそうだった
奈良のお水取りが終わった日も
冷たい風が吹いていたっけ
ガラス越しに外を見ると
青い月が浮かんでいる
星もきれいだ
きっと明日は晴れるんだろう
かわらずカーテンが揺れている
ストーブが青い炎をあげている
今度はうまくいっているといいのですが。内容のないのは私の中身と同じですので、お許しくださいませ。




