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私との仲直りのち失恋

はー、やっぱり、思い出したくないですー。

  「私の心のつぶやきは」


秋の虫たちの語らい

遠い星々のつぶやき

輝く太陽の話し声

海に満ちる命のささやき


挿絵(By みてみん)


それらのすべては何なのか

ただ

私の知りたいのは

私の心のつぶやきの意味




  「散歩の小径」


青い空

白い、軽い雲

風にそよぐ木々の枝

風の中を舞う木の葉

落ち葉の積もった林のそばの路


挿絵(By みてみん)


手をつないでぼんやりと歩く

ふわふわとしたお散歩




  「予感があったのだけど」


夢の時は去って

古くてさみしい時が来た

境界線の向こうから

こちらを眺めやったとき

小さなカトンボが右に左に揺れていた


暗い電燈に

埃だらけの蜘蛛の巣が掛かっている

乾ききったその廃墟では

歩くと埃が立つんだ、もうもうと


挿絵(By みてみん)


真っ青な空には何もない

見上げると背中が寒くなるから

じっと下を向いて座っている


湿り気のない埃と

窓を吸う風の音

がれきの山と

壊れてくちのあいた靴だけが残った




  「迷っているうちに時は過ぎて」


深い海

砂浜

見上げれば空には何もなく

波打ち際には流木があるだけ


挿絵(By みてみん)


周りは山が迫り

ひっそりと静まりこの入り浜がある

外海の波はなく

夏の日差しは失われた

山の緑は地に溢れ、浜にもあふれ出てきて

そこにいるのは、一人


太陽に向かって

寝転がっているけれど

背中は熱くならない


見失ったあなたの手は暖かかった

けど

残された手が握るのは白い砂




  「いつの間にか」


新しい顔

新しい体

新しい手足

新しい服と靴

新しい世界


挿絵(By みてみん)


でも、空っぽな心




  「救われる幻想」


陽の陰った廃墟のような

屋根のなくなった居間だったところ

白く埃が積もったテーブルの上に

煤けた灯の点らないカンテラ


切れ切れなオルゴールの音色のような

飛び立ちそうもない姿の

剥製のハトの横に

とっくに動かなくなって

うつろな時を指す置時計


挿絵(By みてみん)


床にかすれた足跡が

ふたつ、みつ


テーブルの上に、やわらかく

湯気を立てている

紅茶があれば、まだ・・・

これで、ひとまず一区切りとなります。ここから続けていくか微妙なんです。内容がかなり変わる?ので別にしたほうがいいのかなーなんて思ってます。ゆっくり考えてから結論ずけしたいです。

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