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試合稽古

お待たせ致しました分?今回は少し長めです。

楽しんで頂けたら幸いです。


「やったーっ!」


 暫く間を置いてから、僕の言っている事を理解出来た五狼も拳を振り上げて喜びを表していた。

 そこへ桜花様と三刃も合流し、皆で成果を称え合った後、僕の方へ歩み寄り、お礼の言葉を述べる。


「四狼、感謝するのじゃ!」

「「四狼兄上、ありがとうございます!」」

「感謝は受け取るけど、能力を獲得出来たのは皆の努力の成果ですよ、今後も精進を忘れないで下さい」

「「「はい!」」」


 本当に良い返事だなと思いながら、丁度お昼の時間になったので食堂への移動を提案する。


「さて、丁度良い具合にお昼の時間です。午後は三刃の希望通りに武術の修行をするから、まずは腹ごしらえにしよう」

「約束ですから、当然です」

「が、頑張ります」


 三刃は希望通りに午後は武術の修行になった事を喜び、五狼は術の修行で無いのが少し残念そうだが、やる気はある様だ。


「刀の修行は久し振りな気がするのじゃが、昨日今日の術の修行からして、刀の方も期待しておるぞ」


 僕の覚醒後は術しか修行していなかった為か、桜花様は少し懐かしそうだが、僕の覚醒から未だ三日しか経っていないし、覚醒の二日前にも剣術指南はしているので実際は一週間も経っていない筈なのだが、この三日間で使えなかった術が使える様になり、更に能力迄獲得した為に余程深く記憶に刻まれたのだろう。

 そして当然術の様に刀の方でも覚醒の影響を期待されているみたいだが、残念だけどそこまで効果的な事は出来ないし、いくつか案は有るのだが、さて、どんな修行にしようかな?

 そんな事を考えながら、僕達は食堂に向かう事にした。


 家に入り、五狼に全員分の昼食を秋穂母上に頼みに行って貰い、僕達は食堂に向かう。

 食堂に着き、皆が顔を見合わせて食事する為に、僕から見て右に桜花様が、向かいに三刃が座り、少しすると五狼が左に座って、秋穂母上を待つ。


「しかし、こうも早く言霊術の能力を獲得出来るとは思わなんだが、四狼、何をしたのじゃ?」


 桜花様はニヤリと笑いながら、僕の仕業だろうと問い掛ける。

 密かに術の発動を支援する様、補助型の精神誘導の術を掛けていたのは確かだが、そんな説明も出来ないので誤魔化す事にする。


「いえいえ、桜花様ご自身の努力の賜物ですよ」

「やはり教えては貰えぬのか、詰まらんのじゃ」


 桜花様は口を尖らせてそう言うが、僕自身が自分の能力を理解出来ていないし、何処まで教えて良いのかも迷っているのだ。

 今の僕が分かる範囲ですら異常な程の強力な能力を聞いて、怖がられるのではないかという不安はまだ消せない。

 教えてしまった事で逆に悪い事が起きたり、桜花様との距離が離れてしまうのも怖いのだ。

 実際に一度でも教えてしまえば後戻りも出来ないので、慎重にならざるを得ない。


「僕は皆の努力を手助けしただけですから、皆の努力を僕の手柄にする心算は有りませんよ。それ以外の事も申し訳ありませんが、お話ししたくない訳では無いのですが、僕自身が未だ色々と理解出来ていないのです」

「そこまで謙遜せずとも良いのじゃが、その方が四狼らしいか。他の事は気にするな、童の身勝手な好奇心じゃ。切り札でもある己の能力を隠すのは当然なのじゃ」


 そんな僕達の会話を五狼達は何か難しい話をしていると察してくれていたのか、黙って此方を見ていたのに気付いた僕は、あえて明るく話し掛ける。


「皆、午前の修行は良く頑張ったが疲れてないか? 午後は本格的に身体を動かすから、昼食後は十分休みを取ってから始めるから、その心算でいてくれ」

「大丈夫ですよ四狼兄上、確かに少しは疲れている気もしますが、それ以上に気持ちが昂っております」

「そうです、まさか三刃が術を使えるなど思ってもいなかったので嬉しかったし、武術の修行は望む所なので問題有りません」

「そうじゃな、新しい能力なぞ、滅多に獲得出来る物でも無いのじゃから、興奮するなという方が無理なのじゃ。つまり、気合は十分なので午後も存分に鍛えて欲しいのじゃ」


 僕の心配は杞憂だった様で、寧ろもっと厳しい修行を望む皆の向上心には感心すらする。

 なので、皆の期待に応える為の道具をこっそりと念話で複製世界の分体に頼んだ処で、秋穂母上と二刃姉上が膳を持ってやって来て皆の前に置き、異界倉庫から料理を取り出して並べる。

 今日の昼食は素麺と昨日の夜に引き続いての天麩羅だった。


「つい新しい焜炉が楽しくて作り過ぎてしまったから、昨晩の残りで御免なさいね」

「いえ、昨晩も美味しかったし、まだ温かいのですから僕は気にしませんよ」

「ん、昨日の天麩羅は美味しかったから、三刃も嬉しいです」


 申し訳なさそうな秋穂母上に、僕と三刃が問題無いと答えるが、そもそも秋穂母上と二刃姉上は中の時間が停止している異界倉庫を持っているので、昨日揚げた天麩羅もまだ熱々なのだから文句を言う筈が無い。

 美味しいは正義だ。


「そう言ってくれると助かるわ」


 秋穂母上はそう言って台所に戻り、それを見ていた桜花様が呟く。


「しかし、前々から思っておったが、この家の異界持ち率は以上に高いのう」


 和富王国では異界収納を持っているのが約八十人に一人位と言われているのに対し、八神家は三狼兄上以外の全員が持っているのだから、桜花様が気になるのも仕方が無いだろう。

 異界は遺伝し易いとも言われているが、通常はは精々半分位しか遺伝しないのだから、やはり八神家の遺伝率が異常だとは僕も思う。

 ちなみに異界倉庫を持っているのは七千から八千人に一人位らしい。


「僕もそう思いますが、こればかりは運が良いとしか言えませんね」

「全員が覚醒者というのなら、分からんでも無いのじゃがな」

「あはははは」


 残念ながら、この家には僕以外の覚醒者は居ないので笑うしかない。


「四狼兄上ばかり姫様とお話して狡いのです」


 暫く放置されていた三刃が寂しくなったのか、自分も会話に入れろと言って来たので、それもそうだとここからは皆で楽しく会話しながら昼食を続ける。


「しかし、本当に秋穂殿の作る料理は美味しいな。城の料理人にも引けを取らぬのじゃ」

「そんなにですか?」

「はい、三刃も秋穂母上の料理は美味しいと思います」

「秋穂母上の料理は美味しいと思いますが、僕はお城の料理を食べた事が無いので、比べようが有りません」


 桜花様の感想に、僕はただ驚き、三刃は単純に感想を、五狼はお城の料理を知らない等と、言い合いながら昼食を楽しんだ後は、皆でお茶を飲みながら暫しの休憩だ。


「午後からの修行は、桜花様は刀、三刃は小太刀二刀で良いですよね? 五狼は何にする?」

「勿論それで構わぬ」

「三刃も小太刀でお願いします」

「僕は槍を使いたいのですが、身長的に難しいでしょうか?」


 最近槍も使うようになった五狼だが、確かに五狼の身長はまだ百四十センチに満たないので、長柄の武器を扱うには少し苦労しそうだ。


「んー慣れは必要だから一度試してみよう。重い様だったら軽めの物を用意すれば良いだろうし」

「分かりました。よろしくお願いします、四狼兄上」


 こうして午後の修行内容を相談したりしながら一時間程休憩した後、僕は無限倉庫に頼んでいた道具が入っている事を確認してから、皆で屋外修練場に戻って午後の修行を始める。


「まずは型稽古からだけど、皆この訓練用の武器を試してみて欲しい」


 僕はそう言って無限倉庫から桜花様には木刀を、五狼には木槍を、三刃には木の小太刀を二本渡して重さや大きさを確認して貰う。

 これは昼食前に複製世界の分体に頼んでおいた訓練用の武器で、世界樹の木の中に神金で包んだ日緋色金の芯を入れて、空間制御や幻術等が付与されており、刃が有る筈の部分が生物に当たると少し手前から素通りし、通り抜けた部分を幻術で僅かな痛みと共に半時間程薄く緑に発光させるという効果が有る。

 少し手前なのは服や鎧も素通りさせる為だが、これで怪我をさせずに何処に攻撃が当たったのかが分かる仕組みだ。

 僕が効果を説明すると、皆が新しい魔道具を嬉しそうに眺めてから、桜花様が恐る恐る刃の部分を左腕に当ててみると、そのまま腕を通り抜け、腕を一周する緑の発光が残った。


「おお~~~っ、凄いのじゃ」

「面白ーい」

「不思議な感じがしますね」


 っと皆大喜びだ。


「はい、効果が確認出来たのなら、各自その武器で何時もの型を一通りやってみて使い勝手を確かめてくれ。五狼は重さは大丈夫だったか?」

「はい、この位なら問題有りません」

「そうか、槍の型も覚えているな」

「大丈夫です」

「よし、では始めてくれ」

「「「はい」」」


 元気よく返事をして、皆はそれぞれの武器の型を始める。

 それを眺めながら、僕も覚醒後は型稽古をしていないなと思い、桜花様と同じ木刀を無限倉庫から取り出して僕も型稽古を始める。

 木刀を上段から振り下ろしたり、横に薙いだりと自分の動きを確かめつつ型をなぞる。

 僕が一通り型稽古を終えると、何故か皆が型稽古を止めて僕を見ていた。


「ん? どうした? 型稽古は終わったのか?」

「いや、なんというか、四狼の型がいつも以上に綺麗で見入ってしまったのじゃ」

「はい、四狼兄上の型稽古が、まるで父上の型稽古の様でした」

「あーー!四狼兄上の剣術と言霊術が上がって、呪力操作まで獲得してるー、狡ーいーーっ!」


 桜花様と五狼が素直に称賛してくれるが、そんな中、三刃はこっそり僕を鑑定していた様だ。

 やっと気付いたかとも思ったが、本格的に皆を鍛える為には皆よりある程度上の熟練度が有った方が説得力が上がる気がしたので、朝の内に刀剣術4、言霊術3、呪力操作2と、二つずつ偽装能力の公開情報を上げておいたのだが、実際に転生特典の能力なので狡いのは否定出来ないから誤魔化す。


「最近の修行や昨日の試合の盛果もあったおかげか、色々と上がったみたいなんだ」

「上がったみたいって、普通は二つもいきなり上がらないのじゃ!」


 桜花様は呆れ顔で怒鳴るという器用な事をしながら突っ込んでくる。


「上がった事は良い事だし、皆もより強い者に教えを受けた方が良いだろう? さっ、皆も一通り型稽古をするんだ。終わらせた者から僕と試合稽古だ」

「んむむむーーっ」


 三刃はまだ言い足り無さそうだったが、僕は強引に話を締め括り、型稽古を続けさせる。

 暫く皆の型稽古を眺めていたが、やはり槍に慣れていないせいか五狼の動きは微妙に遅い。

 桜花様は技の連携に甘さがある様だし、三刃は動きの激しい小太刀二刀の型に、僅かに動きが悪くなっていく。

 一般人よりは鍛えているといっても、やはりまだ十歳という年齢的に大人に比べると体力が低いのは仕方が無いのかもしれない。

 そうして皆の動きを観察しながら其々の今日の修行内容を考えていると、皆の型稽古も終わった様なので、後の事も考えて三刃から試合稽古を始める。


「斬られたら次の人に交代する。まずは三刃からだ、来い!」

「はい、四狼兄上!」


 返事をして三刃は僕の前に出て小太刀を構えると、右手の小太刀を突き出しながら突撃してくる。

 僕が左に避けると、三刃は突き出していた小太刀を横に振るって追撃してきたので、僕は更に左側に避ける。

 僕が移動したのに合わせる様に三刃は方向を変え、突撃しながら両手の小太刀で連続で突いたり切り掛かったりとしてくるが、身体の動きが直線的なので余裕で躱せる。


「動作が直線的過ぎて攻撃が見え見えだぞ! もっと行動を隠したり、偽の動きも混ぜろ!」

「はい!」


 そうやって時折指導の声を掛けながら、十数分の間好きに攻撃させると、徐々に三刃の動きが鈍って来る。

 やはり年齢や身体が小さい分、体力不足が否めない。

 そろそろ終わりにしようと速度の落ちた三刃の突きを躱しざま、突き出していた右腕を斬り飛ばす動作で下から木刀で打ち上げ、三刃の右腕に緑の輪っかを描く。


「そこまでだ、三刃。お疲れ様」

「あ、ありがとうございました、四狼兄上」


 息を切らしながら、三刃は斬られた腕を見る。


「不思議な感じです。斬られたのに斬れてないし、それでも少し痛みが有って、斬られたのが分かります」

「便利だろ?」

「はい、便利です」

「では、悪かった点を考えながら、見学してなさい」

「はい」


 三刃は不思議な痛みと共に腕に付いた緑の薄い発光を眺めながら、桜花様の隣に戻って行った。


「次は五狼だ! 来い!」

「はい! よろしくお願いします」


 五狼は元気良く返事をすると、僕の前に来て槍を構え、次の瞬間三連続の突きを出してくる。

 狙いは悪くないが速度が遅い。

 僕が軽く受け流すと、五狼が今度は槍を横に薙いできたので木刀で受け止める。


「五狼、速度が遅い! もっと素早く突かないと標的には当たらないぞ!」

「はい!」


 五狼の返事は良いが、速度なんて簡単には上げられない。

 その後も狙いは悪くないが当たらない攻撃が十数分続いたので、そろそろ交代の頃合いだと思い、五狼の突きを躱しざまに前進しながら五狼の首を木刀で斬り、五狼の首に首輪の様に緑の輪が描かれる。


「そこまでだ。五狼も反省点を考えながら見学していろ」

「は、はい、ありがとうございました、四狼兄上」


 五狼が礼をして下がったのを見て、桜花様を呼ぶ。


「最後は桜花様、来て下さい」

「うむ、待ちくたびれたぞ。遠慮無く、厳しい指導を頼むのじゃ」

「心得ております」


 そう言って僕達は稽古を始める。

 まずはじりじりと距離を詰めながらの睨み合いから始まり、ある程度近付いた処で桜花様は木刀を振り上げながら前進し、僕に木刀を打ち下ろしてくる。

 その攻撃を右に躱すと、桜花様は僕の位置を確認して身体を回転させながら袈裟切りで攻撃して来るが、僕の位置を確認するのに一瞬動きが止まる。


「桜花様、次の動きに移るのが遅いですよ」


 桜花様の袈裟斬りを躱し、更に続く横薙ぎの動作の出し初めを木刀で受け止め攻撃を中断させる。

 すると桜花様は一旦後ろに飛び退いた後、直ぐに反転、前進しながら突きを繰り出すが僕は難なく躱す。

 そうして皆と同じ様に十数分間、桜花様の動きを確かめながら稽古を続け、指導の方向を見定める。

 桜花様が始めと同じ様に、直ぐに前進しながら上段から木刀を振り下ろしてきたので、その降り下ろしを左に躱すと振り下ろした木刀を跳ね上げ、逆袈裟に切り上げて来るのを僕が下から木刀を叩き上げ、桜花様の両手が跳ね上がって無防備になった胴を木刀で薙ぐと、薄い緑の線が走り桜花様の胴を一周する。


「はい、終了です。最後の逆袈裟は悪くは有りませんでしたが、その前の打ち下ろしが少し疎かになっていましたよ。もっと技の連携も考えて下さい」

「んー技の連携とか、難しいのじゃ」

「相手が只の獣や頭の良くない魔物なら攻撃を躱しながら、隙を見て攻撃を当てる事の繰り返しでも良いのですが、人や頭の良い魔物は此方の考えを読んで来ますし、勝てないと思ったら逃げますから、その手は通じませんよ。なのでもっと精進して下さい」

「分かったのじゃ」


 皆との試合稽古が一巡し、皆の攻撃の腕前は見させて貰ったので、次は防御や躱しの腕前を見させて貰う。


「今度は僕からも攻撃するので上手く受けるか躱すかしてくれ。八回攻撃を受けたら次の者に交代だ」

「「「はい」」」


 そうして二巡目が始まり、其々が受けたり躱したり出来る様に加減した攻撃を混ぜた稽古をする。

 それでも当然あからさまな隙を見せれば容赦なく斬り、今回も其々に十数分程度の時間を掛けた二巡目の稽古を終えると、皆の身体には複数の緑の線が刻まれていた。

 そして最後は全員同時の連携訓練だ。


「最後の試合稽古は皆の連携を見る為に全員で掛かって来てくれ。皆で相談して各自の役割を決めて、準備が整ったら稽古開始だ」

「「「はい」」」


 皆は返事をすると、三人で円陣を組み、作戦を相談し始めた。

 数分相談した後、作戦が決まったとの事なので稽古を始める。

 まずは五狼と桜花様が突進して来て武器を振るうが、僕は躱しながら反撃する。

 桜花様が僕の反撃を受け止め、後退するとその隙に三刃が切り掛かって来て、更に五狼が僕の動きを阻害する為の突きを放つ。

 即席の割には良い連携を見せる皆の攻撃を躱し、僕も皆が躱せる程度に加減しながらの攻防が繰り返される。

 そんな連携訓練は相手も多い為、たっぷり一時間近く掛けて行った。

 そして、桜花様が僕の右前から胴を薙ぐ斬撃を繰り出し、同時に僕の左前からは五狼が槍を突き出した処で、三刃が二人の陰から飛び出して二人の頭上を飛び越えながらの落下攻撃を仕掛けて来た。

 初めての連携とは思えない程噛み合った連携だが、後ろを塞いでいないのは甘い。

 僕が後ろに二歩下がると僕がいた位置で桜花様の木刀と五狼の木槍がぶつかり、その上に三刃が落ちて来る。

 狙いが一点集中し過ぎだと思った瞬間、三刃は二人の武器を足場にして更に前に跳び、僕に向かって突っ込んで来た。

 この攻撃は僕も予想していなかったが、やはり三刃の攻撃は直線的で隙が大きい。

 僕は真上に飛び上がって三刃の攻撃を躱しながら身体を捻り、僕の下を通過している三刃を斬り付けると、三刃の胴に緑の線が描かれ、三刃そのまま真っ直ぐ地面を転がって行った。


「よし、連携訓練は此処までにしよう」

「は、はい、ありがとう、ございました」

「ざ、残念、童達の攻撃が掠りもせんかったのじゃ」

「あぁありがーとうーございましたー」


 五狼は疲れ気味に、桜花様は少し残念そうに、三刃はひっくり返ったまま返事をする。


「皆お疲れ様。少し休んだら今後の修行方針を決めて、其々の個人訓練だ」

「「「はーい」」」


 流石に疲れたのか、皆の返事に含まれる元気が減っている気がした。


読んで下さった方、有難う御座います。

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