病気
多発性嚢胞腎と診断されたのは、今から半年前の事だ。
祖母が同じ病気で透析をしてた為、青天の霹靂と言う訳では無かったが(今までの人生が青天だったかと訊かれると、やや疑問が残るが)発病は、まだまだ先と思っていたのでショックは大きかった。
多発性嚢胞腎とは両側の腎臓に嚢胞が無数に生じる、遺伝性疾患だ。
腎臓の嚢胞は生まれたときから少しずつ作られる、30~40歳代まではほとんど症状がないといわれる腎臓は背中側の腰のあたりに左右1個ずつあり、通常の大きさは握りこぶし大ほど(約150g)だ。嚢胞が増えて大きくなると、腎臓の大きさは数倍になり、正常な腎臓の組織が圧迫され、腎機能が低下していき、60歳までに約半数の患者が、腎臓の働きの代わりの役割を担う治療(腎代替療法)として透析療法が必要な末期腎不全になる。ただし、腎機能低下のスピードは個人差が大きく、中には生涯、腎機能が保たれる患者さんもいる。
僕の場合は一昨日12月26日、35回目の誕生日にシャントの手術を行った。
シャントとは、腎不全が重症になると水や老廃物が体にたまってしまうため、人工的に血液を浄化して水分を除去する治療、つまり人工透析が必要になりる。人工透析を行うためには、血液を多量に体外に導き出さなければならないので、シャントという特殊な血液回路を外科的に腕や手に造ります。これが「シャント造設術」と呼ばれる手術で、動脈と静脈を細い針と糸で細かく縫って吻合するものらしい。
病気の事は、未だ誰にも話していない。
透析が導入されれば隠し続けるのは、まず無理だろう。
透析は腎臓の機能を回復させる治療法ではない。腎移植を受けない限りは、生涯続ける必要がある。また、余分な水分・塩分や老廃物の排泄ができるといっても、健康な腎臓と同程度の役割が果たせるわけではないし、透析では補えない腎臓の機能もある。そのため、多くの場合、透析療法に加えてさまざまな薬の助けも必要になり、よりよい透析生活を送るためには、食事の内容や塩分・水分などの摂取量に気をつけるなど、自己管理もかなり大変らしい。
食事制限……キチンと出来るだろうか。自信は全く無い。
仕事は既に辞めているがお金の心配は当分は、いらない。
透析には月40万円ほど費用がかかるが、患者負担は1万〜2万円で済む。国が1人あたり年間500万円近く負担してくれるそうだから、これを知ったときには心の底から嬉しかった。
しかし透析をしながら出来る仕事など、あるのだろうか。仮にあったとしても今までの収入より半減してしまうのは間違いないだろう。