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善棍悪剣  作者: 東武瑛
6/7

袁の敗北

「街中探しても見つからない。昼間は街に居ないんじゃないか」門弟の1人が言うと「確かに、だが、どこにいるのだろうか。山の中か、行ってみるか」

門弟達は山中を捜索する事にした。

街を出て馬を走らせ山に向かった。

街から山までは半日の距離だった。

山の麓に着くと馬から降り、山道を歩いた。

やがて湖に着いた。小屋があったので入ってみる。人が住んでいたようだが朱は発見できなかった。

「引き返そう。奴は夜に街に来るだろう」門弟達は山での捜索を諦め、街に馬を走らせた。

門弟達が去った後、小屋の地下から朱が這い出て来た。小屋の地下にトンネルがあり朱はそこに潜んでいた。

門弟達は街に帰ると全員、武館に泊まり込んだ。

李英風は酒店に泊まり、夜、武館を訪れた。

「今日は晴れている。月がよく見える」袁は言った。

だが、結局、この日、朱は姿を現さなかった。

「もう、戻って来ないだろうか」袁は言った。

「今日も山を探して見ます」門弟達はそう言い袁を残して山に向かった。

李は酒店に戻り仮眠をとった。

空が曇り始めた。

ポツポツと雨が降り始める。

風が強まって来た。

袁に眠気が襲って来た。

人気の無い雨振る中、朱が歩いて来る。

武館の前で剣を鞘から抜くと部屋の中に入って来た。

「ムッ」袁は目覚め、剣を手にした。

ギイッと扉が開くと朱が立っていた。

「来たな」袁は剣を構えた。

朱は軽く突きを出し、切り込んで来た。

袁は突きをかわし、切り返す。

金属音が響き亘り、お互い剣を交える。

朱の斬撃の凄まじさに袁は後退を強いられる。

遂に朱の剣先が袁の胸に刺さった。

「何のこれしき」袁は言うと胸から血を滴らせながら反撃した。

すると朱は飛び上がり、剣を袁の頭上から降り下ろした。

袁の剣が折れ、朱の剣が袁の脳天に刺さった。

袁は崩れる様に倒れた。

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