妹奪還作戦Part2
「こんなところに俺の妹はいるのか」
苛立ちを見せ勇人は呟いた。勇人は、今にも乗り込みそうな程の殺気を放っている。
「ぶっ殺してやる!」
「「まてまてまて」」
怒り狂った勇人を必死になだめる2人
「落ち着け脳筋、こんな場面で突撃なんてどうかしてるぜ」
「そうだよ、脳筋君。さすがにこんな状況で突撃するのは無策すぎじゃないかい?」
「お前ら脳筋、脳筋うるせーよ!だいたい考えてみろ、俺の妹様だぞ!普通は豪華な客間にでも連れて上品なディナーでも用意するもんだろ!それをこんな風に…ぶっ殺してやる!」
「だから落ち着けって」
そう言いながらディムは勇人の頭を叩き制止させた。
「痛っ」
「いいか、よく聞け。相手はゴブリンだ。ゴブリン相手にそんな上品なおもてなしを期待するなバカ」
「しかしだな…俺の妹だぞ…」
「いいか、最初の目的はお前の妹の救出だ。ゴブリンはその後にでも倒したらいい」
「むぅ」
「まぁ、お前が妹を大切に思ってないっていうなら救出に向かわなくてもいいんだが…」
「そんなわけないだろ!よしわかった、じゃあ妹を救出しに行くぞ」
勇人がやる気になったのを見てプレアは
「(ずいぶんディムも勇人の扱いに慣れてきたな)」
と思った
「よし、じゃあ侵入だ!」
「え…」
そこには人の気配ひとつもない整然とした部屋が広がっていた。
「なぜ、妹がいないんだ…」
絶望したように勇人は呟いた。
部屋に入り3人で部屋を探索していた。
「一体どういうことなんだ?」
部屋を観察しながら勇人は呟いた
「ふむ、確かお前の妹センサーというのは妹の場所がわかるんじゃなかったのか」
少し皮肉気味にディムは言った
「むっ」
「悪かった」
勇人が殺意を持った目でディムを睨むとディムはすぐに謝った
「(しかし、どういうことだ?妹センサーの言うことだと此処にいるということだったのに…)」
そう思いながら勇人は部屋の物を観察してみる。
ガコッ
すると後ろの方から音がした
「ん?」
「あっ」
振り向いてみるとプレアが部屋に飾ってあったぬいぐるみをいじっていた…
「なにしてんのおまえ…」
「いやっ、ついかわいくて…」
いたたまれない様子でたたずんだオーガのプレア。オーガなのにぬいぐるみ好きとは意外な一面もあるものだ
「お、おい!見てみろ」
そんな状況を気にもせずディムが騒ぎ始めた
「なんだよ」
うざったい様子で勇人は返事をした、しかし次の瞬間にはその顔は驚きに満ちていた
「なんだ、これ…ホントにゴブリンたちの住処なのか…?」
そういった勇人の先には先程まではなかった地下への階段ができていた…




