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笑みからの………

作者: とろめぐり

 不意に笑みがこぼれた。

 目の前には先ほどまで一緒に笑っていた親友………

 なぜ殺してしまったのかわからない。

 殺そうとも考えていなかった。

 普通ならば罪悪感や苦しみ悲しみが生まれるはずなのだろう。

 だが、私の心は幸福に満ちあふれていた。

 幸せだった。声も出てきた。

「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ、あ、あははははははははははははははははははははははははははははははは、クックックックックックックックックックックックックックックッ、クスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクスクス」

 幸せだった。よく分からないけど幸せだった。けども目から何かがこぼれた。

 冷たかった。

 視界がぼやけた。

 これが涙だということが分かった。

 初めは一滴だけだったが、次々にこぼれ始めた。

 なんなんだろう?

 このうざったい涙は?

「あはははははははははははははははははは、ウッ、ウアーー」

 笑みが悲しみへと変わった。

 殺してしまった相手をみた。

 驚いた顔をしていた。しかし笑みもあった。

 なんだろう、こいつは?

 殺されて笑みを浮かべるなんて……。


 俺はこの場から離れた。

 これ以上こいつの前にいたら離れられないと思ったから………


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