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お父さんのVRMMO奮闘記  作者: まるぼろ
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5/16

料理スキル 1

昨日は自分の住居に帰ってきてそのまま眠ってしまっていたが、

自分のライフが1になっていることに気づいてビックリした。


ステータスバーに空腹マークがついている。

このゲームには空腹というステータスがあり、これがゲージ0になるとHPが減っていくようだ。

町の中に入ればHPが0になることはないが、すべてのステータスが半減してしまい、

移動速度も遅くなるようだ。


俺は今後のために料理スキルを取得することにした。

料理スキルがあればNPCから食料を買うことをせずに、モンスターの肉などからアレンジ料理を作ることができるからだ。


昨日は3時間ほどアイテムボックスが満タンになるまで狩をした。


ステータスは以下のようになった。


プレイヤーレベル:5

ジョブレベル:10


【基礎ステータス】

 STR 25

 AGI 15

 VIT 15

 INT 15

 DEX 20

 LUK 15

 

【ステータスポイント】4

【スキルポイント】9


【数値ステータス】

HP:413

MP:128

攻撃力:35+0

魔法攻撃力:25+0

防御力:28+0

魔法防御力:30+0

命中率:235

回避率:152

行動速度:30

運:6


取得スキル一覧

【ナックル使いLv5】

【ナックル職人Lv1】

【武器メンテナンスLv1】

【危機察知強化Lv4】

【筋力強化Lv5】

【識別Lv3】

【鑑定Lv2】

【交渉Lv1】*商人専用スキル

【売買Lv1】*商人専用スキル


ステータスポイントがたまっているが、まだ火力不足など困っていないのでステ振りは一旦保留しておく。

スキルは9ポイント取得できるので、これは別途取得しておこうと思う。


プレイヤーレベルよりもジョブレベルが上がりやすいため、スキルを取得しやすくなっているようだ。

それでも通常セットできるのが10個だけだから、スキル構成は慎重にしないといけないな。


とりあえず料理スキルを取得しておいた。


消費SP:4【料理Lv1】



必要なスキルのくせに消費SPが今まで取得したものより高いってどういうことなんだ。

まあいいか、とりあえず料理スキルを使用して・・・


・・・って、料理スキルってどう使用するんだ?


スキルの使用方法がわからん。


こういう場合は、とりあえず知り合いに聞いてみるのがいい。


フレンド登録した相手には遠く離れていても、話しかけることができるようだ。

まああえて無視することもできるけどな。

まだ知り合いが一人しかいないので、夕陽にコールしてみる。


『夕陽、俺だけど、今ちょっといいか?』

『オレオレ詐欺は間に合っています』

『ちょ、違います。HIROだ。頼む、ちょっと時間をくれ』

『最初は同意のようだったのに、なにー?ちょっとならいいよ』

『いや、料理スキルってのを取得したんだがどうやって使用したらいいかわからないんだ。教えてくれないか?』

『えー!?料理スキルなんて取っちゃったの?』

『え?ダメだったのか?』

『だってあれ使えないもん・・・』


夕陽が言うには料理スキルは材料、調味料、調理器具がそろっていないといけない。

それらを揃えても自動生成ではなく、自分で一から創作しないといけない。

この世界の材料を自分で一からだ。

さらに消費SPが無駄に高い。


こんなにハードルが高いのに、自分で作った料理がまずかったということで一早くゲーム内の掲示板に情報が広がったとのこと。

そんな悪名高きスキルを取得した俺に対して、夕陽は「はぁ・・・」とため息をつきながら、とりあえず情報をくれた。


『調味料と調理器具はNPCショップで買えるからやってみたら?』

『あ、ああ・・・ありがとう』

『それじゃ、私これから狩に行くからまた今度ね』



よし、じゃあNPCショップへと行くか。

俺は空腹のペナルテイのせいで重くなった身体を引きずりながら、NPCショップがある東区へ向かうことにする。



【下級者向け調味料グッズ】 200G

【下級者向け調理器具】 400G


はい、全財産なくなります。

武器よりも高い調理器具とは一体・・・

背に腹は代えられないか、俺は思い切って道具を購入する。


アイテムボックスは現在満杯な状態なので、街の中を調理器具を担ぎながら闊歩する。


料理自体がレアスキル(誰も取得したがらない)なので、大分目立っているようで、周りからの視線が痛い。

足早に立ち去りたかったが、空腹のペナルティのせいでそれもできない。

結局、住居に戻るまでずっと痛い視線に晒されることになった。


くそー、なんでこんな不遇スキルにしたんだ、運営。

絶対見返してやるからな・・・



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