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お父さんのVRMMO奮闘記  作者: まるぼろ
序章 ログイン
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バルキリア 2

部屋の真ん中のスペースにはアイテムボックスが置いてあった。


アイテムボックスに手をかざすと、自分の手の中に吸い込まれていった。


アイテムボックスは、自分のステータスと依存しており、VIT数値*(プレイヤーLV+生産職LV)の数値分の重さまでは格納できるようだ。


今のところどちらのLVも1なので、重さ30までのアイテムまではもてるということだろう。


「居住スペースには他にめぼしいものはないようだし、そろそろスキル取得でもするか」



スキルについては商人専用スキルとそれ以外のコモンスキルに分けられるようだ。


商人専用スキルの多さもさることながら、コモンスキルもかなりの量だな。

ネタスキルも多いみたいだが、うわ、じゃんけんスキルなんて取ってどうするんだ。これ。

じゃんけん大会では間違いなく必須スキルなんだろうけど・・・。


一通り眺めた後に俺が目指すプレイスタイルを再度考えて、必要なものを一通り選んでいった。

現在のスキルポイントで取得できるものでは以下のものになった。


取得スキル一覧

消費SP:3【ナックル使いLv1】

消費SP:2【ナックル職人Lv1】

消費SP:2【武器メンテナンスLv1】

消費SP:2【危機察知強化Lv1】

消費SP:2【筋力強化Lv1】

消費SP:1【識別Lv1】

消費SP:1【鑑定Lv1】

消費SP:1【交渉Lv1】*商人専用スキル

消費SP:1【売買Lv1】*商人専用スキル



まぁ交渉スキルは売買などをする際に必要になるみたいだから、これは必須スキルだろうな。

レベルが上がれば、ステータスポイント、ジョブポイントは1ずつもらえるみたいだから

しばらくはポイントを貯めて必要になったら取得すればいいだろう。



ステータスポイントは夕陽の言うようなチート性をもっているのだとすれば、序盤では問題ないレベルだろう。

だから俺は以下のように変更してみた。


【基礎ステータス】

 STR 25

 AGI 15

 VIT 15

 INT 15

 DEX 20

 LUK 15


この基礎ステータスは数値ステータスに関与してくる。

基礎ステータス*Lv*プラスαなどで数値ステータスが変化していくと公式HPには記載されていた。

またベータ版をプレイした人の情報によると、10の位が1上がるごとに大幅な能力値アップが期待できるとの情報もあった。


【数値ステータス】

HP:413

MP:128

攻撃力:35+0

魔法攻撃力:25+0

防御力:28+0

魔法防御力:30+0

命中率:235

回避率:152

行動速度:30

運:6


HPも上がっているな、STRで何か関係してきているのだろうか。

検証すればよかった。失敗したな・・・ま、後からでも検証できるし今はいいだろう。

それよりも命中率がかなり上がっているが、名称は変だがこの計算はおそらく敵にも回避率が存在していてそれより上回っていれば、命中しやすいということだろう。

ボーナス値は表には出ていないが、おそらく何らかの恩恵は出ているはずだ。


よし、基本ステータスとスキルはセットできたので、次は狩場の確保だな。

初心者用の狩場は南の入り口に広がる草原だったな。たぶんそっちはまだ人がいっぱいいるだろうから、東門の先にある森に行ってみるか。

たぶん、このステータスなら大丈夫だろう。

というか、このステータスで勝てなかったら普通に戦っている他の人は辛過ぎるだろう。


あ、その前に武器だけ買っていくか・・・。


ということで、最初なので東門の途中にあるNPCショップへと足を運んだ。



NPCショップと言うなれど、品揃えは豊富だった。

まずはアイテムショップにある初心者用ポーションを10個買った。ポーション1つで重量2なのでアイテムボックスの3分の2を占める重量になった。

まあ、最初だしポーションだけでいいだろう。

ちなみにお金は最初から1000Gは確保していて、初心者用ポーション1つ20Gと大変お高いものになった。


残り800Gというところで武器屋にいき、自分が装備できる初心者用ナックルを購入。これも200Gの出費。

残り600Gだが、とりあえずこれで東の森へ冒険に出かけることにした。



東の森は予想通りというかなんというか、まだ閑散としたものだった。

東の門近くのだったので、森というか木々がちょっと生えているなという程度で、木漏れ日が気持ちよく感じた。

これがゲームだなんて、不思議だな・・・


そう思いながら木々の間を歩いていると、前方に大きな蛾のようなモンスターを発見した。


識別スキルにてそのモンスター名を把握することができた

【スーパーフライ】

Lv???

HP???

攻撃???

弱点???


さすがに識別Lv1では、モンスター名のみでHPなどの他情報までは把握できなかった。

ま、とりあえずゲーム初のモンスターだし、本腰入れて戦ってみますか。

俺はスーパーフライに向かって、まずは思い切り拳を突き出した。


やわらかい感触が拳から伝わり、スーパーフライはあっけなくそのまま地面にたたきつけられ。

そのまま消失していた。

スーパーフライが消失した場所にはドロップアイテムが残されていた。


【未鑑定アイテム】


あぁ、これが未鑑定アイテムか。

アイテムを手に淹れることはできるが、未鑑定アイテムなのでどんなものかはわからないようだ。

町に戻ってNPCに金を渡せば鑑定してもらえるようだが、とりあえず先ほど取った鑑定スキルを使用して鑑定してみる。


鑑定中・・・鑑定失敗

アイテムは消失します。


「ええええ?鑑定失敗すると消失しちゃうのか。せっかく手に入れたのに・・・まあ、まだLv1だしな」



まだまだモンスター狩をする気満々なので、ちょっとやそっとじゃへこたれるつもりはない。


「よし、次いこう、次」


次は芋虫のようなモンスターが目の前を通り過ぎていった。

ここらへんは昆虫のモンスターしかいないのか、まあ最初だし、森だし・・・


【クリーミーキャタピラ】

Lv???

HP???

攻撃???

弱点???


クリーミーキャタピラに向かって走り出すと、拳ではなく蹴りを入れてみた。

が、クリーミーキャタピラの体にはじき返され、そのまま地面に転がされてしまった。

やっぱり、拳に強化がされているだけで足などの他箇所には強化されていないようだ。


って考えている間に俺の蹴りでクリーミーキャタピラのヘイトが高まり、俺への攻撃体制に入っていた。


ヘイトはモンスターに対して攻撃や威嚇などの攻撃動作を行った者に、モンスターは攻撃する優先順位を決めるとされている。

とかく、攻撃したらその分だけモンスターに目をつけられる率が上がるということだ。


クリーミーキャタピラは体長2メートルはあるかという大きな体で俺を押しつぶそうとしてきた。


「させるかよ!」


体を反転させて、なんとか全体重をかけられることは免れたが、片足だけはその攻撃に巻き込まれてしまった。


やばい、ちょっと巻き込まれただけでHP3割は削られている。

動作が遅いだけあって、あたると怖い攻撃みたいだな。



「とりあえずこの拳で沈んでくれよな!」


思い切り殴りつけるだけであるが、序盤でSTR20という高い基礎ステータスを持つ俺の拳が

クリーミーキャタピラの体にねじ込まれ、そのまま消失していった。


ドロップアイテムを回収するが、やはり【未鑑定アイテム】だったため、

もう一度鑑定スキルを発動する。


鑑定中・・・鑑定成功


【クリーミーキャタピラの肉】

濃厚な味わいを受ける肉で、巨大なモンスターだけあってボリューム感もある。

重量1



「よっしゃ、鑑定成功した。昆虫の肉ってどうなんだろう・・・まあ食べられれば一緒だろう」


とりあえず、3割減ったHPを回復するために初心者用ポーションを飲んでおく。


この後3時間ほど狩を楽しんだ俺は、意気洋々と、自分の住居に帰ってオンライン生活初日を終えた。

数値ステータス変更しました。


一部修正しました。

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