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音羽 

作者: あいぽん

私はいつも考えていた


人はつまらない


なにか起きないかな


面白いことが。


そんなことを毎日考えていた

毎日毎日。

でもそんな事考えてたってなんにもならないのは無意識のうちに承知していたのかもしれない



僕は名前が無い

どうやら僕は親に捨てられたらしく、孤児らしい。

みんなからは音羽って呼ばれてる

その名前は仮名だけどね…

僕は人を騙すのが得意だ。

そうしないと生きていけないから


そう思い続けてはや12年

僕は中学生になった

僕はある人に拾われて、いろいろなことを教わった

もちろん「人を騙す」って事も


中学校の入学式ある事件が起こった

それは中学校の3年生が急に暴れだしたとの事

そうやら3年生達は

「金元様を守らなくては」

と必死にその金元というものを守っている

意味がわからない暗示でも掛けられたのだろうか?

すると僕を拾ってくれた人、関谷徹が急に笑い始めた。

「アハハハハ、馬鹿馬鹿しい。是非ともその金元様を呼んできてもらいたいものだな」

そう。その金元様とは現実には存在しない

『神』

なのだから呼んでも来るはずがない。

「そう神。ねぇ私は神っていうものは信用してないんでね」

!?

「僕の心を読んでいたんですか」

「まぁね。いや読むというより勘?かな」

関谷さんは僕から一歩前に進むと

その3年生達になにかを話していた。


そうすると3年生達は何かを放り出したような脱力感がある声で

「金元・・・様・・・」

と言い残すと皆気絶していった


一体関谷さんは何をしたんだろうか

僕は関谷さんの顔を見てみると、少しニヤついた顔をしていた

「なにか思いついたんですか。」

「うん、ちょっと面白い事をね」

僕は関谷さんを尊敬はしているけど見習いたくはないと思っている

なんせこの関谷さんの騙し方は凄く胸糞悪いからだ

なにも罪のない人たちを騙して金をむしり取る

関谷さんの口癖は

「詐欺師に罪はない。騙される連中が馬鹿なだけ」

僕はその考えは詐欺師になる上での言い訳と思っている

僕は人を騙す上で人を選ぶということも大事だと思う


いつかは見返してやりたい


そう思う。


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