初恋の行方(再会編 後編)
彼女と再会以降、2人で遊びに行くこともしばしば。
中学時代の話で盛り上がり、たまには中学の友達と
会いたいということになり、僕の友達、竹山に声をかけてみた。
彼女に告白するとき相談したやつだ。
3人とも同じクラスで同じ班になったこともある。
盛り上がるにはちょうどいいやつだろう。
3人で居酒屋に行った。
久しぶりで盛り上がり酒も進む。
しばらくすると竹山が、
「手塚はまだ織田(詩織)さんのこと好きなの?
中学のとき相当好きだったよな?」
詩織「そうなの?」
僕「いいって、その話は!」
竹山「そうだよ。 織田さん見ると顔赤くなってたし。」
詩織「なにそれー。 初めて聞いた。」
僕「竹! 余計なこと言わなくていいから!」
竹山「まぁ、いいじゃん。 昔のことだし。」
詩織「聞きたい。 聞きたい」
僕「詩織〜」
竹山「3年のとき急に告白するって言い出してさ。
あの時はなんか積極的だったよな?」
詩織「うんうん。 電話くれたもんね。
確かに急でびっくりした。」
僕「あの時は言わずにはいられなかったんじゃない?」
詩織「なに〜? 人事みたいに〜。」
竹山「いまさら照れんなよ!
なんなら、2人ともまた付き合っちゃえば?」
僕、詩織「・・・!?」
竹山「2人ともその気がないわけでもないんだろ?
織田さん彼氏いるの? 手塚は彼女いないよな!」
詩織「う〜ん。私は・・・。 テンちゃんがよければね・・・。」
竹山「決まりじゃん! 手塚はいいに決まってるって!
なっ!?」
僕「そりゃ、詩織がいいって言うなら・・・。」
竹山「だよな!
織田さんのこと名前で呼び捨てにするの手塚くらいだぜ!
織田さんも手塚のことテンちゃんとか呼んでるし。
お前ら見てて昔と変わらないもん。
俺が言わなくてもその気だったんだろ?」
僕と詩織は顔を見合わせて照れ笑い。
竹山「で、結婚式はいつ?」
僕「竹! 1人で先走るなよ!」
竹山「いいじゃん! 俺、友人代表で挨拶するからさ!」
僕「お前、このことしゃべりたいだけだろ!」
竹山「まぁね。」
なんだか、竹山に無理やり押し切られた感じもするが
詩織との復縁は望んでいたこと。
とりあえず竹山には感謝。
竹山は
「俺に感謝しろよ!」
と言って、意気揚々と帰っていった。
再会編 後編です。
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