期待
(あ!もうこんな時間だ。学校行かないと…。そういえば、昨日の夜はずっと瑠弥のこと考えてたなぁ)
と私は心の中でそう思って家を出た。
家を出た瞬間
『叶多先輩!!
おはよ〜!!
向かえきちゃった☆』
と声をかけられた。
私は嬉しかった。
[わざわざありがとね。]
『お礼なんていいですよっ
それに、僕が勝手にやってることですし…。
…迷惑じゃないですか??』
[全然。
逆に嬉しい(笑)]
『…(照)。
やっぱり叶多先輩は可愛いですねっ☆
これからも来ていいですか??』
[うん。全然いいよっ]
『ありがとうございます!!
あ!そうだ…
もしよかったらなんですけど、アドレス教えてもらえませんか??』
[あぁ…。
別にいいよっ]
『やった☆
毎日メールしちゃいます!!』
[…(笑)]
こんな会話をし、私たちはアドレスを交換した。
しばらくし、学校についた。
『じゃあまたあとでメールしますっ
さようなら!』
と瑠弥は言い自分のクラスへと走っていった。
瑠弥がいなくなったあと
"叶多!!
今の子誰??
めちゃくちゃ可愛い子じゃんっ
私のタイプかも♪"
と佑奈が話しかけてきた。
[佑奈には本郷先輩がいるでしょ!]
"冗談だよ(笑)
私は魁斗先輩一筋ですから♪
…で、今の子だれ??"
[あぁ。本郷先輩の弟。]
"えっ!!
私、魁斗先輩から弟がいるなんて聞いたことないよ!!
つか、さすが兄弟。
弟も美形だねぇ♪"
[そうだね]
"弟くんって名前なんて言うの??"
[瑠弥だって。
ねぇ
そろそろ教室行かない??]
"あっ。そうだね。
行こっか!"
と会話をし、教室に向かった。
授業が終わり、今日はバイトがないのでどうしようかなと悩んでいたところ、瑠弥が私のクラスまで来て
『今日一緒に帰れる??』
と聞いてきた。
[うん。大丈夫だよ。]
そう言い、教室を出ていこうとしたとき
"あ!
瑠弥くん??
私、佑奈って言うの!
よろしくね☆"
と私たちの仲を割り込む様に入ってきた。
瑠弥は冷たく
『どうも。
叶多先輩、校門のとこで待ってるから。』
と言い、去っていった。
"何あれ。冷たっ
けど、あんな可愛い顔して冷たいっていいかも☆
じゃ
あたし部活行くねっ
ばいばい、叶多。"
[ばいばいっ]
(佑奈は意外と瑠弥を気に入ってるみたい。
瑠弥に報告してあげよっ)
と思い、私は瑠弥のところへ向かった。
[ゴメンっ。待った??]
『全然待ってないよっ
僕、叶多先輩と一緒に帰りたかったから今日部活休んだ〜☆』
[そうなの!?
…何で私なの??]
『好きだから♪
…ダメ??』
[ダメじゃないけど…
私と瑠弥は関わりないじゃん。
なのに何で私なのかなって思って。]
『一目惚れだよっ
叶多先輩を見て一瞬で好きになった。
全校の前で英語のスピーチしてたの叶多先輩でしょ??
あれを見て僕は叶多先輩が好きになった!!』
[そうなんだ。
でもさっき
佑奈が瑠弥のこと可愛いって言ってたよ!
佑奈は私よりも可愛いし、佑奈じゃダメなの??]
『ダメなのっ
だいたい僕あの人嫌い。
にぃちゃんも嫌いって言ってたし。』
[本郷先輩が!?]
『うん。
フってもフってもしつこいから付き合ったんだって。』
[そうだったんだ…。]
『とにかく、僕は叶多先輩が好きだから☆
でも最近、叶多先輩人気なんだよねぇ。
僕のクラスにも叶多先輩可愛いって言ってるやついるし…。』
こんな会話をしていたらあっという間に家についた。
私は瑠弥にこんなに好きとは言われているけど、付き合ってとは言われたことがない。
だから私は瑠弥に付き合って下さいと言われるのをずっと待っていた。
『あ!
もう家ついちゃったね。
明日も迎えにくるねっ
じゃっ
ばいばい☆』
[ばいばいっ]
瑠弥は去っていった。
最後の最後まで期待をしたが
やっぱり人生はそうは上手くいかないものだ。




