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今朝の朝食に食べたメロンパンについて語るだけのエッセイ

作者: 昼咲月見草

10%はたまに見る。

20%はまれに見る。

だが30%となるとそう滅多に見ない。


なんの話か。割引の話である。




その日わたしは、明日の朝食のパンを買おうとスーパーのパン売り場の前にいた。

明日は朝早く出勤しなければならない。

適当にパパッと食べられるものを……と棚を見回して、30%引きの値札に気がついた。


チョコチップのついたメロンパン。


わたしはメロンパンがあまり好きではない。

いやね、美味いんだよ?

あの上のクッキー部分とか。

でも中のパン部分があまり好きではないのだ。


だが3割引き。


とりあえず買っといて冷凍して、小腹がすいた時にでも食うか。


そんななんとなくな感じでわたしはそのメロンパンをカゴに入れた。




そして今朝、さっきまでめちゃくちゃお腹が空いていたはずなのに、なぜか一気に食欲の無くなったわたしは、朝食を用意するのをやめて、しばらく前に買って冷凍庫に眠らせておいたあの時のメロンパンを食べる気になっていた。


どうせ1人分である。


うちの夫は朝は食べない。食べるのはわたしだけなので、夫の出勤後に適当に食べたり食べなかったりするのだ。

暑いし腰は痛いしめんどくさいしで、たまにはメロンパンでもいいか、となったのだ。


コーヒーの用意をする間に冷凍庫からメロンパンを取り出し、レンジでチン。

カッチカチやぞ、と言いたげなその姿に食欲はさらに減退。

わたしの希望はすでにコーヒーのみとなっていた。

別に朝食食わんでもよくね?

いやもう袋から出したから食うけどさ。


しかし。

だがしかぁしっっ!!!


レンジから出した温まったメロンパン、チョコチップメロンパンはふわふわでチョコのいい匂いがする、とんでもなく美味げなプリチーブレッドに変身していた。


なんだこれ。

なんだこの柔らかい物体。

なんだこのめちゃうま確定なチョコの香り!!


結論を言おう。


温まったチョコチップメロンパンは美味かった。

当然だな!

チョコだしな!

だがクッキーも中のパン部分も劇的に美味かったぞ!

いやもうマジで別モンだった。そうか、メロンパンとはこうして食うものであったか……。


今度パンを買いに行ったら、チョコチップメロンパンを買おう。

割引なんかしてなくてもいい。

頑張ってる自分へのご褒美に、冷凍庫に入れておこう。

うちの夫にも食べさせてあげよう。いつも頑張ってる君にもご褒美だ。


今月は年度末とイベントとその他諸々重なって、とうとう昨日腰がギックリいく寸前までいって、今も痛くてうかつに動けないわたしだが、チョコチップメロンパンはそんなわたしの朝を救ってくれた。

人間、ささやかな事で幸せになれるもんである。


また頑張ろう。


そう思いながら、台風で仕事休みにならねえかな、なんて思ったりもする、ダメダメな休日の朝であった……。

満足!!!







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