回転天馬
人肌のような陽射しに触れて
目一杯に両手を広げる
くるくると止まることなく跳ねる姿は
回転木馬を思わせ
あちらで一つ花が咲き
こちらでも一つ花が咲き
華やかな声を立てながら
風に揺れて
風に舞って
その背に視えない羽を広げて
どこまでも高く伸びゆくように
いつまでも高く飛んでくように
いくつも太陽の花を咲かせる
その輝きに照らされて
いつの間にかわたしも惹き込まれ
あの日の自分に思いを飛ばしてる
陽の光みたいに輝いていた日々に
華やかに
黄金に染まる
連翹の
伸びゆく様に
子らを重ねて