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ボケ老人無双  作者: 斑目 ごたく
冒険の始まり
1/78

プロローグ

 鬱蒼とした森の奥、古く苔むした石碑が佇んでいる。

 その根元に今、木の実が転がり、それを目当てにリス達が寄ってくる。

 貴重な食糧に寄ってきたリスの数は多く、とてもではないが足りない木の実の数にそれを巡っての奪い合いが始まっていた。


「ちゅちゅ!ちゅー!!」


 他のリスとの死闘を制し木の実を奪取したリスが、その成果を誇っては喜びの声を上げている。

 彼はその成果を示すように、奪い取った木の実をその両手で高く掲げていた。


「ちゅ?ちゅー!?」


 そんな彼の栄光も、一瞬の喜びで終わってしまう。

 彼を含む多くのリス達が集まっている石碑の周りの地面が突如激しく揺れ始め、彼はその揺れに思わず手にした木の実を取り落とす。

 そしてそれは彼が先ほどまで争っていたリスによって、まんまと掠め取られてしまっていた。


「ちゅ!!ぢゅー!!?」


 それを慌てて追いかけようとした彼はしかし、その足元から突き出てきた何かによって吹き飛ばされてしまう。


「・・・ふっふっふっ」


 地面から突き出てきたのは恐らく人間の、しかもどうやら女性の腕のようだった。

 その腕は肘の辺りまでを地面から露出させると、その下にあるものを引きずり出すように地面へと手をついていた。


「はーっはっはっは!!愚かな人間共め、この大魔王エヴァンジェリンの復活を許すとなぁ!!!」


 そしてそこからずるりと這い出してきたのは、地面の中に埋まっていたとは信じられないほどに美しい、真っ赤に燃える赤髪を湛えた絶世の美女であった。

 彼女は両手を広げ、新鮮な空気を思いっきり吸い込むと、その生まれたばかりに身体を仰け反らしては大声で笑いだす。

 その声は、静かな森の中にどこまでも響き渡るようだった。


「妾の復活を阻止しようと、精々手を尽くしたのであろうが・・・無駄な事よな。この大魔王エヴァンジェリン様を止める事など、誰にも出来ぬわ!!!」


 散々笑い声を響かせたその女性、大魔王エヴァンジェリンはその口元を邪悪に歪めると、腕を大きく振り上げる。

 その振り上げられた腕の周囲には空間が歪むほどの力が集まり、圧倒的なほどの破壊の気配が漂ってくる。

 その気配に怯えた彼女の足元のリス達は、抱えた木の実を放り出しては慌てて逃げ出し始めていた。


「・・・ん?誰もおらぬではないか」」 


 溜まり切った力に啖呵を切り、それを振るおうとしていたエヴァンジェリンはしかし、その視界の中に薙ぎ払うべき敵の姿がないことに気がつき、その手を止める。


「何じゃ何じゃ、折角の妾の復活じゃというのに弛んでおるのぅ。こう勇者や英雄の1ダースでも・・・ん?」


 拍子抜けする目の前の光景に肩を竦めたエヴァンジェリンは、今度は唇を尖らせはグチグチと文句を零し始めている。

 一気にやる気を失い、気の抜けた表情で愚痴を零していた彼女は、突如何かに気がついたように明後日の方向へと顔を向ける。


「くんくんくん。ほほう、これは・・・妾を封印した者の血族の匂い。何じゃ、そこにおったのか」


 明後日の方向に顔を向け、鼻をひくひくと動かしては匂いを嗅いだエヴァンジェリンは、その嗅ぎつけた匂いに再び邪悪に表情を歪める。


「では、復活の供物はそれとするか。かつてのお礼もせねばならぬしのぉ・・・」


 チラリと舌を覗かせ、その形のいい唇をなぞったエヴァンジェリンは、嗜虐の喜びに濡らした唇を釣り上げる。

 そして彼女はそのまま一歩踏み込むと、次の一歩で大きく飛び上がりこの場を後にしていた。


「ちゅ?ちゅー!!」


 彼女が立ち去った後には、リス達が放り投げた木の実だけが残る。

 その木の実を掲げ、この場に残った唯一のリスが勝利の雄たけびを高らかに謳っていた。




 瞬いた稲光が、その室内を一瞬照らしては再び暗くする。

 それは曇天の空と、そこから降り注ぐ雨風を示すと共に、この場に漂う暗雲を顕著に示していた。


「だ、駄目です!!封魔の石墓も破壊されました!!エヴァンジェリンが・・・大魔王エヴァンジェリンが復活します!!」


 目の前のどこかで見たそれに酷似した石碑を見詰めていた若い神官が、焦った表情で声を上げる。

 それは彼の目の前にあるその石碑が、粉々に砕け散ってしまっているのと無関係ではないだろう。


「えぇい!!だからあれほど封印の強化をと、もしもの事態に備えた兵の配備をと言っておったのに・・・無能な貴族共め!!我らの言葉を妄言と突っぱねおって!!」


 若い神官の声にこぶしを叩きつけたのは、この場の責任者と思われる立派な髭を蓄えた年老いた神官であった。

 彼はそのしわくちゃな顔にはっきりと青筋を浮き立たせては、身体が心配になるほどの怒りをその全身に滾らせている。


「エ、エセルバード様!我々はどうすれば・・・?」


 目の前で起きた異常事態に、頼れる筈の上司も怒鳴り声を上げては怒り散らしている。

 そんな状況に不安そうな表情を浮かべる若い神官は、上司である年老いた神官へと縋るように声を掛けている。


「ふー・・・心配するな。我々も封印の血族、例え周りから見放されようとも希望は捨てはせん。こんな時に備えてちゃんと策は練ってある・・・あれは今、どこにおる!?」 


 そんな彼の声に自らを落ち着かせようと長く息を吐いた年老いた神官、エセルバードは落ち着き払った様子で首を横に振る。

 その仕草で若い神官を安心させた彼は、策はあるのだと自らの胸を撫でると、明後日の方へと顔を向け声を上げる。


「はっ!今は儀式の間の方へ」

「よし!例の件は、滞りなく進んでおろうな?」

「問題なく」


 エセルバードが声を向けた先から現れた神官は、彼の声に自らがやってきた通路の方を示している。

 それに鷹揚に頷いたエセルバードは、どこか安心したように胸を撫で下ろしていた。


「エセルバード様!れ、例の件とは・・・?」


 先ほどまであれほど焦り、怒りすら見せていたエセルバードのその様子に、若い神官は驚くと彼にその秘密の計画について尋ねている。


「例の件?そんなもの、決まっておろう?」


 ぶつかってくる勢いで間合いを詰め、問いかけてくる若い神官にエセルバードは振り返ると、自信満々な様子でニヤリと笑って見せている。


「勇者の召喚よ」


 そして彼は片目を瞑ると、その言葉を口にしていた。

 勇者の召喚という、その言葉を。




 煌々と輝く魔法陣の前には、フードを被り顔を隠した神官達が跪き祈りを捧げている。

 フードでその顔を隠されているため詳しくは分からないが、それはどれもまだ年若い乙女達のようで、特にその魔方陣の正面に跪く金色の髪の神官は、まだ少女と呼んでもいい年齢であるようだった。


「・・・もう、駄目」


 そんな彼女達の表情は一様に険しく、その顔からは脂汗がじっとりと滲みだしている。

 そしてその限界を示すように、魔方陣を取り囲みその一角を担っていた神官の一人が崩れ落ちるように倒れ伏してしまっていた。


「ダリア!?待ってて、今助けに・・・!」


 倒れた神官の友人だろうか、彼女の姿に魔方陣を囲んでいた神官の一人が慌てて立ち上がり、駆けよろうとしている。


「動くな!!」


 しかしそんな神官の動きを、金髪の少女が強い口調で制止していた。


「カレン様!?ですが、このままではダリアが・・・」

「お願い、マリオン。あと少し、あと少しなの・・・お爺様がこの時のために積み重ねてきたこの儀式を、こんな事で台無しになんてさせないで!!ダリア、貴方もいけるわね!」


 カレンと呼ばれた金髪の少女の言葉に、マリオンと呼ばれた若い女性神官は信じれないという表情を見せている。

 そんなマリオンにカレンはさらに強い口調で言葉を重ねると、あろう事か倒れてしまったダリアにも休むことは許さないと声を掛けていた。


「カレン様!?貴方は―――」

「は、い・・・私は、まだやれます。マリオン・・・私は、大丈夫だから。貴方も、自分の務めを・・・」

「ダリア!?くっ・・・分かり、ました」


 そのカレンの言葉に、マリオンは表情を険しくしては何か言い返そうとしている。

 しかしそれも、横たわった身体を必死に起こそうとしているダリアの言葉を聞けば、もはや何も言えなくなってしまう。

 マリオンはダリアの言葉に目を見開くと悔しそうに俯き、再び跪くと両手を合わせて祈りの仕草に戻っていた。


「カレン様、お逃げください!!ここはもう駄目です!魔王が、大魔王エヴァンジェリンがもうそこまで・・・!!」


 ダリアが倒れたことで動揺していた巫女達が、その彼女の声によって再び落ち着きを取り戻す。

 しかしその矢先に、またしても騒がしい声がこの場へと飛び込んでくる。

 そしてその慌てた様子でこの場に駆け込んできた神官が齎した情報に、またしても巫女達は落ち着きを失い動揺してしまっていた。


「落ち着きなさい!!儀式を続けるのです!この儀式さえ完成したならば―――」


 動揺する巫女達に、カレンは必死に落ち着くように呼び掛けている。

 彼女の言う通り、本当に大魔王エヴァンジェリンがここまで迫っているならば、この儀式を完成させる以外手段はないのだ。

 この、勇者召喚の儀式を。



「ほう?その儀式が完成したらどうなると?妾にも教えて欲しいものだな」



 そしてその願いは、空しく打ち砕かれていた。


「・・・大魔王、エヴァンジェリン」


 背後から聞こえてきた声にカレンが振り返れば、そこには闇で染め上げたような漆黒の衣装を身に纏う絶世の美女の姿があった。

 腕を組み、片手を頬に添える彼女の仕草からは悪意は感じられない。

 しかしそれでも、そこから漂ってくる気配は間違いなく、彼女こそが世界に滅びを齎す大魔王であるはっきりと告げていた。


「左様、妾こそ大魔王エヴァンジェリン。ん?くんくんくん・・・ほう、お前もあれの血族か。では、これを返すぞ」


 カレンの言葉に嬉しそうな表情を作り、自らの存在を示すように両手を広げていたエヴァンジェリンは、その途中で何かに気がつくと鼻をひくつかせている。

 そしてカレンの方へと視線を向け唇を歪めたエヴァンジェリンは、足元に転がっていた何かを彼女の方へと投げて寄越していた。


「っ!?そんな、お爺様・・・貴様ぁぁぁ!!!」


 それはボロボロに痛めつけられた彼女の祖父、エセルバードであった。


「だ、駄目じゃ、カレン・・・怒りに呑まれてはならん」


 祖父の余りの姿に目を見開いたカレンは、そちらへとふらふらと伸ばしていた手を途中で握りしめると、そのままエヴァンジェリンへと飛び掛かろうとしていた。

 その背中に、息も絶え絶えな声が掛かる。


「ほう、まだ息があったか・・・流石はあれの血族よの。しぶといわ」


 その声にエヴァンジェリンは驚くと、唇を歪める。

 その視線の先には、息も絶え絶えな様子でカレンへと声を掛け、その胸元から短剣を取り出しているエセルバードの姿があった。


「怒りに呑まれてはならん。何を優先しなければならないかよく考えるのだ、いいなカレン」

「お爺、様・・・?一体何を・・・?」


 エヴァンジェリンによって投げつけられたエセルバードは、カレン達が祈りを捧げていた魔方陣の真ん中へと倒れ込んでいる。

 その彼が今は身体を起こし、その両手で短剣を握り締めて天を仰いでいた。

 カレンはそんな姿に、何かを否定するかのように首を横に振っていた。


「この命を捧げる!!勇者よ、世界を救う勇者よ!!今、ここに来たれい!!!」

「お爺様、駄目ーーー!!!」


 天に祈りを捧げるように両手を掲げたエセルバードは、その胸へと短剣を突き刺す。

 彼のそんな姿を目にしたカレンは、必死にそれを止めようと腕を伸ばすが、それももう遅い。

 彼が命を絶った瞬間、魔方陣からは光が溢れ、そこから溢れ出した圧倒的な力に彼女は押し戻されてしまっていた。




「ほう・・・勇者か、悪くない。このエヴァンジェリン復活の捧げものとしては、上々といえよう。誉めてつかわすぞ、娘よ」


 自らを打ち倒すために召喚される存在を前にしても、エヴァンジェリンは余裕の態度を崩さない。

 彼女は邪悪な存在を照らす光をその身体に浴びても、満足そうに頷くばかりだ。


「・・・余裕でいられるのも今の内よ、魔王エヴァンジェリン。お爺様がその命を賭して召喚した勇者様、それが弱い筈がない。それは必ず、お前を打ち倒す!!」


 敬愛する祖父の死に打ちひしがれていたカレンも、そのエヴァンジェリンの言葉には黙っていられない。

 カレンは振り返ると、彼女に対して啖呵を切って見せる。

 その背後では、眩い光の中から何かが這いずりだしてきていた。


「ふっ、望むところ・・・ふふふ、ははははは、はーっはっはっは!!」

「何がおかしい!?」


 カレンの啖呵に嬉しそうな表情を見せていたエヴァンジェリンはしかし、その途中で腹を抱えて笑い出してしまう。


「何がおかしいだと?後ろを見てみるがいい、あれがお前のいう勇者様とやらなのか?」

「何を・・・え?」


 いきなり腹を抱えて笑いだしたエヴァンジェリンに、祖父がその命を賭して為した偉業を馬鹿にされたと思いカレンは憤る。

 しかしそんな彼女の態度にエヴァンジェリンは肩を竦めると、その背後を指差していた。


「ここはどこじゃ?飯はまだかいのぅ・・・」


 そこにはカレンが待ち望んだ、勇者の姿があった。

 よぼよぼでここが何処かも分からない、老人の姿で。


「そんな・・・嘘でしょ?お爺様が命を掛けて召喚した勇者様が、こんな・・・こんな、どこにでもいそうなただの老人なんて・・・」


 カレンの目の前に佇んでいるのは、老境に達した達人などではなく、どこにでもいそうなただのよぼよぼな老人であった。

 その事実に、彼女は肩を落とし地面へと両手をつく。


「カ、カレン様!まだ分かりません!こう見えて凄い人物なのかも!!」

「そ、そうね、マリオン!これは失礼いたしました、勇者様。私、カレン・アシュクロフトと申します。貴方様をこの世界に召喚いたしましたのは―――」


 老人の姿に落ち込むカレンに、マリオンが姿形だけではその人の本質は分からないとフォローする。

 その声に気持ちを取り戻したカレンは老人の前へと跪くと、敬意をもって彼を召喚した理由を説明しようとしていた。


「婆さんや、飯はまだかいのぅ・・・」


 しかしそんなカレンの言葉にも、老人の目に理性が宿ることはない。

 そして彼の股間からは、何やら暖かな液体が漏れ始め、それはカレンの下まで伝っていく。


「あぁ・・・何という事なの。お爺様、お爺様が命を賭した召喚したのは、ただのボケた老人でした!!」


 その液体へと両手を浸したカレンは、その手で顔を覆い叫ぶ。

 彼女達が召喚した勇者は、ただのボケてしまった老人だったと。


「・・・これで、余興は終いか?ならば、もう待つ必要はないの」


 そして彼女の背後にいる大魔王だけは、間違いようのない現実だった。

 エヴァンジェリンは詰まらなそうにそう呟くと、その手を振るう。

 その瞬間、カレンの視界からは彼女の生まれ育った神殿の半分が消え去っていた。


「どうした?何もしてこぬのか?・・・本当に何も出来ぬ、ただのボケた老人なのか?であれば、これ以上長引かせる必要はないの」


 エヴァンジェリンが振るった力にも神殿の半分が無事だったのは、彼女がまだ期待していたからだ。

 しかしその期待にも、老人は何の反応も見せずにその場に佇むだけ。

 その様子に失望したエヴァンジェリンは、その力を剣の形に纏めるとそれを振るう。


「あぁ、もうお終いね・・・ごめんなさい、ダリア、マリオン。私が間違っていたわ」


 圧倒的な滅びの気配が、背後で膨れ上がっていく。

 それに絶望し、全てを諦めたカレンは謝罪を口にしながら俯いていた。

 周囲から、音が消える。


「―――レン様、カレン様!!」


 死を覚悟し、それを受け入れていたカレンの肩を、マリオンが揺する。


「マリオン?私・・・どうして、まだ生きているの?」


 それは覚悟していた未来とは、矛盾する現実だ。

 カレンは薄く目を開くと、信じられないという表情で目の前のマリオンを見詰める。


「カレン様!それよりあれを!!」

「・・・あれ?」


 そんな彼女の肩をお構いなしと揺するマリオンは、興奮した様子で彼女の背後を指差している。

 カレンはそれに、ゆっくりと振り返っていた。


「・・・え?」


 そこには、何もなかった。

 神殿の建物も、その先に見える筈の山々も、そして大魔王エヴァンジェリンの姿さえも。


「飯はまだかいのぅ・・・」


 そんな何もない空間に、老人がふらふらと歩いていく。

 彼の背後には、立ち込めていた暗雲すら綺麗さっぱり消え去り、抜けるような青空が広がっていた。

 ここまでお読み下さり、ありがとうございます。

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