第七話 不変王女 誘拐
「フハハ!我は魔王だ!王女はいただいて行くぞ!勇敢なる強者どもよ!返して欲しければ魔王城まで来て我を倒してみよ!フハハハハハハハハ―――――」
ある日平和な城に魔王を名乗る青年が侵入した。それだけでなく第一王女も誘拐されてしまったのだ。これには他国も驚愕。王都の城は警備が厳重なことで有名だったからだ。必然的にその青年は捜索される。王都の好感度稼ぎという意味もあるが、その青年がいれば王の暗殺も容易いためだ。暗殺で一番大変なのは脱出だといわれている。王女を誘拐した上に警備をかい潜り脱出したのだ。しかも四騎士と呼ばれる強者を倒してからの脱出だ。各国はこの青年を全力で探した。しかし、見つからない。いや正確には見つかったが手が出せない。彼は魔王城に入っていったのだ。
「――私をとらえてどうするつもりかしら?魔王リト。」
「ふん。王女をとらえられては勇者も動かない訳にはいくまい。貴様には餌になってもらう。」
「さすが魔王ね。姑息で卑怯だわ。」
「賢いと言え。なに、お前を人質として戦うわけではない。あくまでも勇者を来させるための餌だ。」
「どうかしらね。魔王の言うことなんて信用できないわ。」
「捕虜の癖に態度がでかいんじゃないか?第一王女リム。」
「ふん。どうせ私を殺せはしないもの。」
「…餌として機能しなければ殺す。」
王女は肩をすくめ会話の終了を態度で示す。魔王もこれ以上は時間の無駄と思ったのか立ち去る。




