第六話 青春青年 始まりの村
「おはよう。ヒヨ。」
「あ。起きたんだねヒロ。おはよう。」
ここは始まりの村。冒険者が多く活動する大規模な村である。今日も二人の村人が成人を迎え、ステータスを授かる。多くの人間は成人の儀式という、ステータスを強制開示する儀式を行う。その名の通りに成人の日に行う儀式である。これにより今まで見ることのできなかったステータスを見ることができるようになる。ごく一部の者は産まれた時から自分のステータスを見ることができるようだが、それはまた別の話。
「成人の儀式って今日だよね。楽しみだね。」
「そうか?どうせ村人とかだろ。まあ。ヒヨは王女かもしれないけど。」
そう。ヒヨは第二王女である。
「ううん。お姉ちゃんが王女だからないと思うよ。」
「王女って一人だけとかあったっけ?」
「ないけど…。やっぱ冒険とかしたいじゃん?」
「あー。王女だと冒険者になれないもんな。」
「そそ。だから魔法使い辺りがいいなぁ。」
「ふーん。俺はあったとしても前衛職かな。」
「あはは。いつも剣振り回してるもんね。」
「いつもってほどでもないだろ。」
そんな他愛ない話をしながら協会へ向かう。
成人の儀式は基本協会で行われる。なぜならステータスが判明したあとにスキルを取得するのが楽だからだ。ステータスはどこでも強制開示できるがスキルは協会でしか取得できないのだ。
「あー。楽しみだなぁ。」




