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異世界のほうが楽だと思ったけどそうでもなさそう

今回の話は完結までもっていきたいところ

見晴らしのいい丘の上でベンチに座りながら俺は夕陽を見て黄昏る。

 家には大学から届いた成績表が届いているころだろう。先ほど大学からこんなメールが届いた。

【前期取得単位は0です。後日成績相談会への出席をお願いします】

 しまったぁぁぁぁぁぁっ!大学の単位全部落としたぁぁぁぁ!

 なぜだ…大学入学から今までの生活を振り返ってみる

 酒、ギャンブル、酒、…女…はいない。……全単位落としたのは妥当だった。

 今家に帰ったら確実に親に怒られるだろう。いや、怒られるだけならとっくに家に帰っているな。おそらく学費は自分持ちになり、ご飯は用意してくれなく、最悪家にもいさせてくれないと思う…ピンチじゃねぇか

 俺の後ろの公園では小学生くらいの子供たちが元気にヒーローごっこをして遊んでいる。


 そういえば俺も子供時代は今と違ってかなり無邪気な子供だった。俺が小学生くらいの時この子たちと同じようにヒーローごっこをよくしてたものだ。そしてたまに公園に来るきれいなお姉さんに話しかけられた時もあったな。


「何して遊んでいるの?」

「世界を救うための修行だよ」


 あの時は世界を本気で救えると思っていたし人生も楽しかったな。


「じゃあいつか世界を救ってね」


 お姉さんとそんな約束をしたが現在、大学留年が確定して世界を救うと言っていた俺は誰かに助けを求める状態まで追い込まれていた。


「何でもするから誰か俺を救ってくれーーー!」

「ではあなたを救うので世界を救っていただけませんか」


 子供たちしかいなかったはずの俺の後ろから急に若い女の人が俺に声をかけてきた。

 その瞬間景色は一変し、暗い空間で小さな光の輝く夜空の中のような空間にいて目の前にはきれいなお姉さんがいた。

「…いきなり……ここはどこだ」

「ここは世界と世界をつなぐ転送の間。そしてあなたにはこれから別の世界に行っていただきます。そして私のことを覚えていますか?」

 頭が追い付かない。…だがこのお姉さんは俺が小学生の時に話しかけてくれたお姉さんだった。

「な…どういうことですか。意味が分かりません!」

「10年前あなたは私と約束しました。『世界を救う』と。そのことは覚えていますか?」

「…えぇ、まぁ覚えていますよ」

「なら話は早いです。暁カゲトラ様、あなたには世界を救ってもらいます。」

「小学生の言うことをまともに受けないでください!」

 とは言いつつも俺の現実世界はお先真っ暗だし異世界に行ってのんびり暮らしてやろうかな。


「ですが、あなたのあの時の目にはただならぬ覚悟を私は見ました。そしてあなたの転生する世界では今現在魔王軍が侵攻を続けています」

「―ほぉ、それで俺にその進行を止めろと」

「いいえあなたは魔王軍として世界を救っていただきたいのです」

「…は!?」

「しかしあなたは魔王軍でありながら人間の"職業"についており魔王軍にはできない攻撃をすることができます」

「…いや、話が追い付かないんだが。なぜ俺は魔王軍で人間側の攻撃手段を持っているんだ?」

「…では世界を救ってきてください!」

「説明くらいしろよ!」


 魔法陣に包まれ目を開くとお城の中にいた。

「おぉ。召喚できたぞ。この世界の救世主様だ!!」

「「「うおおおおおお」」」


 ついて早々俺の周りでは魔物たちが俺の周りを囲み歓声を上げていた。どうやら俺が召喚されるのをみんな待っていたらしい。

 するといかにも参謀みたいなお爺ちゃん魔物が話しかけてきた。

「お初にお目にかかります。私魔王軍参謀のザオボーと申します。この度は急な召喚申し訳ございませんでした。突然で申し訳ございませんが救世主様のお名前をお聞かせいただいてもよろしいですかな」

「…いや、別に大丈夫だけど…暁カゲトラです」

 なんか逆らったらここにいる奴らにボコボコにされそうだったから、ビビッて言いたいことも言えなかった。

「カゲトラ様。重ねて申し訳ございませんが、あなた様には人間たちの使う職業のスキルという力が備わっていると聞いております。その力を見せてもらえませんかな」


 どうしよう…急にスキルを見せろとか言われちゃったよ…どうやってやるんだよ。てか俺の職業何なんだよ…

「失礼します」

 俺がピンチになったところで水色の髪をした少女が俺の近くまできた。そして俺の頭に手を覆うようにかざして呪文のようなものを唱えた。

 すると少女の手に収まるサイズの紙が出てきた。

「はいどうぞ。あなたのステータスカードになります」

 少女から渡されたステータスカードを見る。そこには職業"旅芸人"と書いてあった。

「これステータスはどれくらい高いんだ?」

 職業旅芸人で察知できるが希望は捨てたらいかん。もしかしたらステータス最強でこの世界で無双できるかもしれない。

「……申し上げにくいのですがほとんど平均より下ですね…」

「…なるほど」



 ……俺は世界を救うのを諦めどうやってこの魔物たちから逃げようか考え始めた。

主人公は身長177、体重59kgの貧弱体形です

これから頑張って投稿していこうと思いますのでコメントや感想お待ちしております

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