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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜異章再成編〜
81/245

人形使いと:2

「ふふっ、どうかしらね」

「別に聞いた訳じゃないから・・・ったく」


爆発を防いだ盾は、黒く焦げていた。

その盾を投げ捨てる。


「だったらやっぱり狙うのは、本体!」


颯花は、右肩のビーム砲を放つ。


「火力勝負よ、咒符『上海人形』」


同じ大きさの閃光が、互いにぶつかる。

ほぼ全て互角だった。


「くっ・・・ミサイル射出!」

「斬り落としなさい、戦符『リトルレギオン』」


剣を持った人形が、次々とミサイルを斬り落とす。

その一体も、槍兵と共に颯花の周囲へ飛び回る。


「ったく・・・蝿のように動いて・・・!」

「人形達を蝿呼ばわりしないで」

「ふっ・・・人形の動きが止まっているぞ!」


颯花はビーム砲で、次々と撃ち落とした。

アリスは、残った人形を颯花から離れさせた。


「(思念で動かしているのか?)」

「そこそこやるようね・・・

・・・槍符『キューティ大千槍』」

「ぬっ!?早いッ!!」


颯花の全身を無数の人形が突き刺していく。

右手の銃を捨て、盾に使った。


「吹き飛びなさい!」

「ぬあっ!君が近接攻撃なんて予想外だ!」

「予想はしておくものよ!」


止めにアリス本人が蹴り飛ばしに来た。

無理矢理回避した衝撃で、

傷だらけの銃と、

ビーム砲と拡散ビーム砲で構成されるAパーツが、

颯花から外れ飛ばされた。

その後、各部の増加装甲が、損傷で剥がれ落ちる。

颯花の残った装備は、V字の胴体パーツのみに

なり、択の幅が狭まった。


「もうここで壊れたか・・・まずいな」

「このままやられて大人しくしてなさいな」

「それは出来んな・・・!」


颯花は出来る限り、V字スラスターを噴射、

高速で飛び回る。

普通の人間では、目で追うのがやっとな速度だが、

本人にも相当の負担が掛かっている。


「捨て身でもする気!?」

「そんな事はしない・・・勝ちに行くぞ!」

「速過ぎて狙いが定まらないけど・・・!

紅符『和蘭人形』!」


十字方向へ閃光が飛ばされる。

しかし、颯花には当たらない。


「火力増強!咒詛『蓬莱人形』っ!」


更に増えた閃光が、颯花の行動パターンを狭めた。


「これでかなり制限した!次で終わりよ!」

「だったら・・・何も考えずゴリ押しで行く!」


颯花は急に方向転換し、アリスへ向かう。

近付くにつれて、閃光の間は狭まっていく。


「自分を殺したわね・・・!」

「いーや、この手があるさ・・・!」


颯花は両手を前に掲げ、機械を露出させる。

その機械は、相変わらず閃光を弾いていく。


「ぐぬ・・・ぬぬぬぬ!」

「機械人形だっていうの!?

それとも単なる義手なの!?」

「どっちも正解さ・・・はあっ!!!」


颯花は閃光の雨を突き抜ける。

しかし、アリスの周囲には、

まだ複数の槍兵が残っていた。


「このままだと・・・けど!」

「そう好き勝手させない!!

スラスター最大出力ッ!・・・うぐっ・・・!」


颯花は、V字の機械を、最大限に使用した。

その颯花とアリスの、2人の距離を、

ほぼ0秒で移動した。

ほぼ瞬間移動のレベルだった。

その為、颯花自身も、アリスも、

その間は時が、飛ばされた様に感じていた。


「ぐうっ・・・!?

(一体何がどうなって・・・!?)」


アリスは、颯花の両手で殴られた。

だが、殴られたというよりも、

ぶつけられたというのが正しかった。

颯花自身もよく分かっていなかった。


「倒したのか・・・?」

「・・・痛・・・ぁ・・・」


アリスは、再び立ち上がった。

あの速度の攻撃をまともに食らって、

それでもなお動いていた。


「凄いな・・・見習いたいものだ」

「・・・まだまだ・・・よ!」


アリスの周囲に再び人形が展開される。


「突撃して!人形伏兵!」

「もう取り回しの悪い武器じゃない!

その程度では苦戦しない!」


颯花は刺剣を取り出し、

最速で一体を串刺しにした。

更に、左腕のアンカーで、

付近の2体を薙ぎ払った。


「あの装備、必要あったのかしら?」

「あったさ。私にとってはな」

「へぇ・・・」

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