最初の障害:1
「来たわね・・・」
「(もうここまで防衛線が広いとはな・・・)
にとり、正面から突破するぞ」
「おうよ」
「(あの人は・・・
あの場所で怪我をしていた人・・・)」
「(あれは・・・大妖精・・・それに、
氷結、ルーミアもか。
とりあえず様子見程度の編成だな)」
「みんなっいくよっ!」
「・・・うん、チルノちゃん」
直後に、2人の視界は暗闇に閉ざされた。
「さあてと・・・ここはあまりそちらの弾倉を
減らさない様にするのが最善策だと思うが」
「一人でやるってこと?」
「ああ、そういう事さ」
「また会ったな、大妖精」
「・・・」
「大ちゃん行くよ!
氷符『アイシクルマシンガン』!」
チルノから、氷柱が放たれる。
「氷程度、溶かして撃ち落とす・・・」
颯花は20本の氷柱を撃ち落とす。
視界が遮られているので数発外したが、
ほとんどを命中させた。
「やる気のない弾ではな・・・」
「ちっ・・・!」
「チルノちゃん・・・やっぱり・・・
私には撃てないよ・・・」
「私達でコイツを倒して戦果を上げて!
あのミコよりも強いってことを証明するの!」
「・・・でも・・・」
「どうやらそちらの方は戦う気は無いようだな。
無理に戦えば傷付くのはそちらの方だ。
さっさと手を引いてくれないか?」
「うるさい!・・・大ちゃんは下がってて!」
「・・・」
会話中に、何かに通りすがりで切りつけられた。
おそらくルーミアであろう。
「・・・!」
「よし!いいよルーミア! 」
「だが場所は分かった・・・まずお前から!」
「・・・えっ!?」
颯花の右手の銃から、赤い光が放たれた。
ルーミアの額に直撃、爆発。
出力は上げていなかったので、
単に気絶させただけだと思われる。
「視界は治ったな・・・」
「ちっ・・・アイシクルソード!」
チルノは氷の剣を生成、突撃した。
颯花の刺剣と鍔迫り合う。
「意外とやるな、単に馬鹿だと思っていたが、
それなりの実力があると思えた」
「馬鹿っていうなぁ!!」
颯花は左肩の砲門を向け、拡散ビームを放った。
「そんな攻撃で!アイシクルライズ!」
地面から伸びた氷柱が、拡散ビームを防いだ。
「(・・・これはパチェも使っていたな。
懐かしいものだ)」
「このままどんどん攻めて!
あたいが最強だってことを証明する!」
「ほう・・・いい覚悟じゃないか!」
「また馬鹿にしてる!
調子に乗ると痛い目に遭うわ!
ってか遭わせてやる!」
「こちらも時間も弾倉も減らすわけにはいかない。
このまま圧倒する(近寄ってくれれば、
銃で殴って気絶で済むが・・・)」
「氷符『アイシクルマシンガン』っ!」
「・・・同じ手は無駄と理解しておけ!」
拡散ビームを放ち、複数の氷柱を撃ち落とす。
破壊された氷柱から、霧状の冷気が発生。
その霧の先の状況が分からない。
「(何をしてくる・・・?)」
「冷体『スーパーアイスキック』ッ!!」
「(接近で来たか・・・だが距離が開き過ぎだ!)」
颯花は、そのまま蹴りを回避しつつ、
気絶させる展開を予測した。
しかし、上から降り注いだ氷柱が、
颯花の行動を妨害した。
「何っ・・・(こんな奴が頭を使うとは・・・)」
「てやあっ!!」
「・・・ッ!」
チルノの蹴りを、盾で防ぐ。
盾の表面が少し凍ったが、問題無し。
「単純に馬鹿だと思ったが、やるじゃないか」
「あたいを怒らすとどうなるか、
身をもって知りなさい!」