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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜異章再成編〜
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記憶を書き換えられた者達

「その『死の灰』という奴よりも、

別の世界の案件をもってこられて

はいそーですかと受け答えできるかよ!」

「出来ないから記憶を書き換えたのよ。

こちらの世界は滅んでもらうわ」

「自分勝手に押し付けて・・・

記憶を取り戻した時の、

霊夢の言葉が早く聞きたい所だ!」

「何をごちゃごちゃと!

大人しく・・・殺されなさいっ!」

「巫女が殺すなんて言葉を使うとはな!」

「戯れ言を!」

「戯れ言だよ!ったく!動きに無駄が無い・・・」

「霊夢、そいつは頼んだわよ」

「言われなくても分かってる!」


八雲紫は去っていった。


「(どうするものか・・・

私以外に仲間がいないのを前提として、

この敵の数の差は痛いな・・・)」

「戦闘に集中しないなんて余裕ね!」

「全く余裕なんてないさね!

その動き、良いじゃないか、学習させてもらおう」

「相変わらず気味の悪いやつな事!」

「私はこういう奴なんだ、どう思われようが

個人の意見に興味はないっ!」

「存在意義のない奴の話なんて聞かないって事ね!

差別意識の強い奴!」

「変な解釈する奴になったな!全く迷惑な!」

「元からよ!何も知らないくせに!」

「何も知らない・・・か、

そんな訳ないけどな!」

「あんたの話なんて誰も聞かないわ!

レミリア達の仇、取らせてもらうわ!」

「まさかそれを擦り付けられるなんて・・・

うぐっ!?」


ギリギリ霊夢のお祓い棒の連撃を回避していたが、

ついには追い詰められていった。


「この程度でなんでレミリア達がやられたなんて、

信じられないわね!」

「・・・面倒くさいな・・・ああするか」


颯花は咲夜状態へ変化した。

同時に能力を発動した。


「じゃあな、巫女。また会おうな」


颯花は駆け足で去っていった。


「・・・逃げた・・・?」



「はぁ・・・どうするか・・・ったく」


しばらく、森を歩いた。

自分のこれからについて、考えていた。


「(とりあえず、あの水さえあれば何とかなるが、

奴の居場所が分からんしなぁ。

能力はワープ?移動だろうか。

おそらく弱体化の部分はワープ可能距離だろう)」


ふと気がつくと、川?いや、湖だな。

それらしき場所へ着いた。

こんな場所がある事と、

綺麗な場所だなぁと見とれていた。


「あれ?颯花、何してるの?」

「・・・は?」


そこには、河城にとりが居たのだった。


「お前、私の事覚えてるのか?」

「・・・は?」

「いや、そんなわけ・・・」

「何言ってるんだよ?」

「記憶とか無くなってないのか?」

「別に何ともないけど、

さっきまで湖の中にいたからね」

「河童か」

「河童だよ」

「えっそうなの」

「そうだよ」

「水中だから効果が薄まったあるいは、

その水が触れなかった、かな」

「何の話をしてるんだ?」

「今からそれを話す、大変な事になってる」


その後、経緯を話した。


「それ、まずくね」

「うん、相当まずい。

君には出来るだけ記憶を書き換えられた

フリをしてくれ」

「おっおう」

「私は八雲紫、主犯を探す」

「出来るだけ協力するよ、ここらへんに

留まっておくから、何かあれば来てね」

「あいよ、では・・・って言っても、

宛がないんだよな・・・」

「まあ適当に歩けば思い付くさ」

「おっそうだな(適当)」


再度、颯花は歩き始めた。


「ん?あれって、水のある洞窟のじゃね」


颯花は、洞窟を発見し、近付いた。

何故か入れた。


「(多分壺が結界の発生装置だったんだろうな)」


奥へ進む。

湿気が多く、薄暗い。

壺が置いてあったとおもしき場所へ到着した。

その後ろの壁は、崩れて道が出来ていた。


「(進むしかないか)」


その先へ更に進んでいく。

その最終地点には、あるものがあった。


「(なんだこれ・・・紅い石だ。

ルビーみたいな鉱石だろうか)」


それを、何故かポケットへしまった。


「・・・先を越されてしまったか」

「・・・八雲紫か、よく分からんがこれが

欲しいのか?」

「そうだ、くr」

「断る」

「なら強引に奪うまでだ」

「何故これにこだわる?壊し得か?」

「それはこの世界の幻想郷を囲む結界さ。

私達の世界の結界は、もう寿命でな、

それが壊れ灰になると、触れるだけで

死を引き起こす、まさに『死の灰』さ」

「新たな結界で崩壊を防ぐ・・・か。

結界が無くなるだけでも崩壊してしまうのか?」

「ああ、そうさ。だから君達には死んでもらう」

「私がお前なら、他人を傷付けてまでやるなら、

もっと別の道を探すわ」

「私は貴方じゃないわ、気安く一緒にしないで」

「何となく分かるのさ、お前は私ではないが、

もっと違う方向の私だとな。

パラレルワールドとか何かから来たのだろう?」

「こちらの世界の颯花は、直感が未来予知レベル

だな。恐ろしくてたまらんよ」

「そろそろ正体を見せてくれよ」

「フン、いいだろう」


八雲紫は、色の反転した颯花へ変わった。


「見た目もコピーするとは、全く、

されてる側が可哀想だな」

「自分の能力の弱体版を見せられるのも、

されてる側が可哀想だろ?」

「コピーは他人の特有を侮辱して成り立つ。

嫌な能力を持ったものだな、私達は」

「お前がそう思ってるだけさ、

されてる側はされてる側のままでいいんだよ!」

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