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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜異章再成編〜
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2人の颯花:2

「・・・は?」「・・・は?」

「誰」「誰」


神社へ、2人の人物が到着する。

神社には既に霊夢と魔理沙が居た。


「ちょっと待って、なんで増殖してるの」

「してない、そもそも本体にはデータは

残らん筈だ!複製も不可だ!お前はだr」

「まあ待てって、話を聞こうぜ?」

「・・・確かに私はコアを外した。

そこから覚えていない」

「そのコアに私を入れた。あるいは、

本体とコア両方にデータが残っていた」

「ちょっと待って、全然わかんない。

どっちが本物なのよ」

『私達に本物なんてないさ。全部紛い物』

「はもってまで言わなくていいわ・・・」

「まぁどうせどっちも颯花だろ?

戦力が増えるなんて、いい事さ」

「すまないが、もう私に戦う気力はないよ。

新颯花だけでも戦えるさ」

「ちょっと待てよ、私でもその言葉、

意外だと思った。本当に私か?」

「存在意義のない奴が2人もいてどうするさ。

ややこしいし、もう私に、

平和を見る資格なんてないさ。

殴ってもいい。私は1人で影でひっそりと

生きていくよ」

「・・・お前は偽物だ。

殴りはしない。戦えとも言わない。

仲間の為を思えない致命的な違いが、

今の私とお前の違うところだ。

成虫と抜け殻だな」

「お前!それはいくら自分に言ってるつもりでも

言い過ぎだと思うぞ!」

「私は生きたいと思っていない。

おそらく彼女もそうさ。私だからな。

せめてあいつだけでも私を休ませては

くれないだろうか 」

「・・・」

「どうやら、説明しなくても大丈夫だな。

私は行くよ。少なくとも君達の妨害は

絶対にしない。成虫の寿命まで頑張る事だ」

「抜け殻は抜け殻らしくするってか、

私らしくないな!お前はそれでいいのか」

「ああ、いいさ。じゃあな」


初代の颯花は去っていった。



「これでいいんだろ?

コアがある方がどう見ても本体さ。

コピーもあのコアに搭載されているからな。

コピーもない、体も脆い、ただの器。

こんなに存在意義がない私には、

絶望しか見えない。最後まで一緒に

付き添ってやれよ、私」

「可哀想ね、自ら偽りを選ぶなんて」

「誰だ・・・お前は、私に構っている暇が

あるのなら昼寝でもする事だな」

「私は紫よ、ちょっと手伝ってほs」

「断る」

「もう、最後まで聞いてよ。

あなたにはコピーが消えていないわ」

「・・・は?」

「あのコアにコピーが搭載されてるけど、

あれにリミッターも搭載されてるの。

本体にもコピー能力が残ってるから、

リミッター無しで無制限でコピー出来るのよ」

「大丈夫だ、もう使わない・・・」

「そうねぇ・・・それだと、そのまま

ジーグ・フリーズになってしまうわよ?」

「なる訳ないさ。なりかかっているならば、

私は自ら死を選ぶよ」

「じゃあその生命、私にあずけてみない?」

「断る」

「もう、つれないわねぇ・・・」

「もうバレてるさ、お前は事を知り過ぎている。

正体を表したらどうだ?」

「いいえ、私が八雲紫よ。そもそも、

その正体も分からないんじゃない?」

「私の直感は外れない。

貴様はパラレルワールドの私だろ」

「・・・!」

「どうやら、私には本人の優れている部分も、

残っている様だな・・・ますます危険だ」

「仕方ないか、正体を見せようか」


紫は姿を変えた。

その姿は桐初 颯花だった。

彼女の色が反転している以外、変わりはなかった。


「パラレルワールドのコピーは外見もコピー

出来るんだな!こっちのよりも薄気味悪いな」

「そんな能力だけのコピーでは、

やれない事もあるのよ」

「能力に弱点は付き物さ。

弱点がないコピーなんかまさにチートだな。

どこかの主人公が、撃たせないでとかいいつつ

性能で一般兵虐殺するわ機体に自由とか付けるわ

まさに自己中だ、説明が悪いな。

要はクズだ」

「ズバリ言うわね、口も達者な事だわ」

「そちらの世界の私は、

能力に溺れたただのクズって事が分かったよ。

存在意義のない私達よりも遥かに

生きている必要は無いな。

早く自分の創造したったーな世界へ

ご帰還して、どうぞ。帰って、どうぞ」

「長々と話す奴だ、そんなに会話するのが

大好きなのか?」

「早く帰って、どうぞ」

「・・・もういいわ、またね、抜け殻さん」

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