表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜奇九襲来編〜
54/245

惨劇

レミリアはふらつきながらも立ち上がる。

2人の血を目にして、悲しみつつも、

ただ敵を倒し、借りを返すと。


「だが、お前が強くなった訳でもないが?」

「私はもう迷わない・・・」


「フラン・・・あなたの力を・・・」


「どうか・・・私に貸して・・・!」


レミリアはフランの身体に吸血した。

残っている血を使い、

傷を癒し、力を借りていく。


「そんな事をして、私に勝てると思うな!」


ジーグは彼女に接近する。

レミリアに殴りかかった。


「なっ・・・」


レミリアとジーグの拳が衝突する。

互いの力は互角であった。


「ありえんな・・・吸血鬼2人分にしか、

なっていないはず・・・!」

「所詮あなたは紛い物の吸血鬼なのよ!」

「言ったな・・・!」


ジーグは彼女を蹴り飛ばした。

レミリアは両腕で防御した。

ダメージはあまりなかった。


「何故だ・・・何故だ・・・許さん・・・!」

「このまま圧倒する!」


レミリアは接近し、

右手から紅く光る槍を出現させ、

それをジーグに切りかかる。

しかし、ジーグも全く似た物を出現させた。

互いのそれらが激しく火花を飛ばしつつ、

鍔競り合った。


「全く同じだと・・・!ありえん・・・!」

「己の強さに惑わされたのが運の尽きよ!」


ジーグの槍は弾かれた。

レミリアは槍を構える。


「終わりよ・・・!真っ二つにして、

フランとパチェに分けて返す・・・!」

「なっなんと・・・!」


槍で切り払われ、ジーグは二つになった。


「・・・終わった・・・」



「馬鹿め、上半身と下半身は分離できるんだよ!」

「・・・・・・ッ!?」


動き出した上半身は、再び槍を生成。

レミリアの槍を軽く切り飛ばした。


「まさか・・・今まで・・・手を抜いて・・・!」

「そうさ、楽しかったよッ!感謝しな!」


その槍は、レミリアの心臓を貫いた。

レミリアは口から多量の血を吐き出す。


「ぐっ・・・ッ!」

「全く、醜い野郎だ、お前は。

借りを返すどころか更に借りて、

それでも敗北し、自分まで死ぬなんて」

「・・・ちっ・・・私では・・・無理なのね」

「そうさ、そうさ、お前でも、誰でも

僕を止める事は出来ない。

お前らはただ殺されていれば、

より良い世界に早く近づくだけなのにな」

「・・・私達は・・・私達なりに生きていく・・・

それを貫こうとしただけ・・・! 」

「もう死ぬし、槍に貫かれているお前と、

会話するほど暇じゃないんでね。

まだ私の中に残っている良心で、

お前をそろそろ楽にしてやろう」

「・・・あなたは・・・絶対に負ける・・・!

私達を・・・舐めるな・・・!」

「僕もよく知っているよ。

なんせ、僕はゼィル、なのだから」

「・・・ッ!?」

「じゃあね、レミリア・スカーレット」


紅く光る槍は、更に紅に染まり、

レミリアの身体は心臓から頭部へ切り裂かれた。


「3人目・・・!フハハハハハハッ!!」

「もう3人も死んだぞ?

随分と愉快で楽しいじゃないかッ!?」

「ハハハハハハハハッ!!」

「・・・来たかぁ?ゼェェイルゥ・・・!」


駆け走る足音、悲しく響く叫び声。


「ジィィィイイイイグゥゥゥウウウウウ!!!!」

「馬鹿でかい声で叫んで・・・鬱陶しいんだよぉ!!」


2人の機械は衝突する。

不気味な音が館中に響いた。


「よくもぉ・・・よくも!

パチェをッ!フランをッ!レミリアをッ!」

「お前もノロマだからこうなったんだよ!

お前が悪いんだよぉッ!!」

「貴様さえ居なければこんなことにはああ!!」

「どうせお前もこうなるんだよォ!!」

「何処までクズなんだよぉ!!私はぁ!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ