銃撃と霊力:1
霊夢が最速で紅魔館へ向かう。
額には汗は無く、
魔理沙達を心配する様子もない。
「あいつらなら大丈夫でしょうけど・・・
少しでも早く着かないと・・・」
下の森林の道から銃撃を受けた。
霊夢はそれを回避する。
「・・・颯花が言ってたわね・・・
名前は・・・シューター」
「正解だ、私はシューター」
霊夢は森林の道へ降りた。
シューターは両腕に二丁を連結した、
ガトリング砲を装備、
黒いコートから時々見える胴体から、
ミサイルのような物が積まれてあった。
脚部にある大きな靴は、
ホバー移動を可能としていた。
「全身に物騒な物を積んで・・・
常識がないのかしら?」
「君も痛みという幸福を教えてあげようか?」
「質問を質問で返さないでよ・・・」
「・・・そうだな」
霊夢に4つのガトリング砲が向けられた。
そのガトリング砲から多量の弾丸が
発射された。
霊夢は陰陽玉で防いだ。
陰陽玉に傷が入る。
「特殊な弾丸を使ってる・・・?」
「貫通に特化してる奴さ。
名前を言ってもわからんだろ?」
「・・・まあね。
銃オタの話は聞いたことないからかしら?」
「銃こそ至高。馬鹿にする奴はゆるさん・・・!」
「・・・変な奴ね。あんな変な仮面してる
颯花っていう奴くらいに」
「やはりまだ記憶がないんだな。
どうせ死ぬんだ。どうでもいい」
「どうしてこうも物騒な奴ばかり・・・」
シューターの腹部からミサイルが
5発発射される。
今度は結界で防御した。
陰陽玉では爆風を防げないと判断していた為、
結界を張って防御した。
爆風が視界を覆った。
「・・・どこ・・・!」
「上からだよ!頭上不注意だ!」
シューターの全砲口から、
多量の弾幕が発射された。
「全て撃ち落とすわ・・・妖怪バスター・・・!」
5枚の霊符が弾幕へ突撃した。
その霊符は全ては撃ち落とせなかった。
数発の弾丸とミサイルが霊夢へ突撃する。
「だったらこれよ・・・!博麗アミュレット!」
二枚の座布団の様な霊符が、
その全てを誘導しつつ撃ち落とした。
「多彩な技持ちなこったい・・・!」
「褒め言葉として受け取らせてもらうわ」
シューターは着地した。
ホバーで着地時のショックはほぼ無し、
着地地点を大きくズレて止まった。
「(着地に隙があるわね・・・)」
「(バレたか・・・?)」
2人は向かい合っている。
「・・・終わりかしら?」
「まだ弾倉に余裕がある。
まさかこれで終わりだと思ってるのか?」
「いや、全然」
「そのウザい顔も痛みの幸福で無くなるだろうよ」
「この顔は普通なんだけど・・・それは無理ね」
「さあどうかなぁ・・・?」
シューターの東部から砲口がスライドして
出現し、そこから1つの弾丸が発射された。
その弾丸は豆粒のように小さかった。
「そんなものに期待を寄せて・・・」
「油断したな・・・!」
その豆粒のように小さい弾丸は、
眩い光を発した。
霊夢は目の前が真っ白となり、
耳に小高い音が響く。
「くっ・・・閃光弾・・・!」
「完全に大きな隙だな!
全身に幸福を味わらせてやる・・・!」
その場で膝をついた霊夢は、
完全に大きな隙であった。
霊夢に銃口が向けられた。
「終わりだ・・・巫女。
所詮巫女は巫女程度なんだよ!」